2017/09/06 11:00

世界一のパン屋を夢見る男「セイジアサクラ」とは

©池田浩明
©池田浩明

 高輪に世界一のパン屋を夢見る男がいる。ブーランジェリーセイジアサクラのオーナーシェフ、セイジアサクラこと朝倉誠二。

 彼のパンは過剰である。たとえば代名詞といえるバゲット。粉と水と酵母と塩という最小限の材料で作るパンゆえに、味わいの濃度の上限は決まっているはずだが、アサクラの手にかかるとそうならない。まるで油を塗って焼いたみたいに甘いし、コンソメ味のように旨味は濃厚。そして発酵種(いわゆる天然酵母)がフェロモンのように香ってくる。ありとあらゆる手を尽くして食べ手の心に誘いをかけ、揺さぶり、鷲掴みにする。アサクラのパンからは、彼の情熱と野望がびんびん発散されている。

 四国で生まれたアサクラは、15歳でパンを仕事にし、21歳で自家培養発酵種の店を片田舎で立ち上げる。がむしゃらにパンを焼きまくり、行列のできる人気店に押し上げた。

 でも、アサクラはそんなことでは飽き足らなかった。

「世界の中心で自分の実力が知りたい。『俺がどこまで通用するの?』」

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