2017/09/26 17:00

ワニ(鮫)の味はクロコダイルによく似ている――高野秀行のヘンな食べもの

イラスト 小幡彩貴
イラスト 小幡彩貴

 今まで食べた肉でワニ(鮫)ほど不思議なものはない。考えれば考えるほど、ワニって何? と疑問が深まっていく。第一の理由は調理法によって味や食感が極端に変わることだ。

 前号にも書いたように、広島県三次(みよし)市のフジタフーズでワニ加工食品をいくつか買って帰り、友だちとワニパーティを行ったが、“ワニ肉七変化”とでも言うべき、味のちがいには一同が驚かされた。

 まず、「ワニチャーシュー」。チャーシューといっても豚のそれとは「スライスされている」ということしか似ていない。藤田さんが相当に工夫を凝らして開発した料理で「製法は秘密」とのことだが、色はピータンのような黒系。皮及び皮下脂肪の部分らしい。口に入れると、固いコラーゲンというのか軟骨なのか、コリコリして、沖縄料理のミミガー(煮た豚耳のスライス)にそっくり。パーティにはたまたま宮古島出身の女性がおり、「これ、ミミガーですよ! ああ、ミミガー食べたの久しぶり! なつかしい〜」と感激してしまい、いくらミミガーじゃないと言ってもそれこそ“耳”を貸さなかった。

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