2017/11/08 11:00

私のそば史を塗り替えた、山形の“冷たい”肉そば――平松洋子の「この味」

©下田昌克
©下田昌克

 久しぶりの山形は、雨風がじゃぶじゃぶ降りかかるハードなお出迎え。なにしろ日本列島が大型台風のまっただなか、しかも衆議院選挙当日である。

「山形小説家・ライター講座」、十月の講師に招んでいただき、やってきた。山形在住の文芸評論家、池上冬樹さんが世話役と講師を務め、二十年の道のりの間でプロの書き手を何人も輩出している。噂に高い講座だからなんだか緊張するなあと思いつつ、新幹線から降りるなり向かった場所がある。

 山形一寸亭。

 冷たい肉そばを食べるのです。

 山形といえば、冷たい肉そば。私のなかではそういうことになっている。いいや、ご当地名物なら冷たいラーメンだと異議を唱える方もおられようが、十六、七年前、初めて肉そばに遭遇したときの衝撃度が強過ぎた。そもそも「山形といえば、そば」。日本最強の図式は崩せないが、その話はべつの機会に。

 冷たい肉そばは、天童市と村山市のあいだ、河北町が発祥の地である。私が初めて食べたのも河北町で、店の名前は「いろは本店」。河北町の肉そば人気を二分する店らしかった。

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