2018/04/03 17:00

リアル“口噛み酒”の凄まじい迫力――高野秀行のヘンな食べもの

イラスト 小幡彩貴
イラスト 小幡彩貴

※前回「 昔は本当に処女が作っていた口噛み酒 」より続く

 アマゾンの口噛み酒の続き。アマゾン先住民の村長夫人が口噛みを始めたのだが、それが凄いの、なんの。

 マッシュ状のイモをまんじゅう程度の塊に丸めると口にぎゅうぎゅう押し込み、猛烈な勢いでバクバク食べるように噛むのだ。まんべんなく噛み終わったら、ドバッと鍋の中に吐き戻し、次の塊を口に押し込む。テオフィラさんの額に汗がにじみ、流れ出す。

 太ったおばさんが鍋の前にどっかと座り、汗だくになって次から次へとまんじゅうをがっついている(ように見える)。何かに似てると思ったら、「大食い大会」だった。

「君の名は。」では、巫女の噛んだ米が液状にとろっと流れ落ちていたが、実際にはそれもありえない。唾液にそこまでの水分はないからだ。米とイモでは若干ちがうだろうが、いずれにしても液状ではなく、きめの細かいペースト状になる。だから吐き出すと、鍋の中にボタッと落ちる。

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