2019/01/19 15:45
高知県のぼうしパンは本体より「みみ」の方が人気?/カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」
今回のテーマ食材は見た瞬間に「ぼうしパンだ」と思った。
その名の通り、帽子型が特徴的な形のパンであり、私も食べたことがある。
しかし「ぼうしパン」には驚かなかったが、ぼうしパンが「高知のご当地パン」だということには驚いた。
そんなバカな、お前は誰でも知っているし、どこのスーパーにでもおるやんけと思ったが、私が知っているのは、ぼうしパンではなく、おそらく過去に山崎製パンが作っていた「メルヘンハット」他「ぼうしパン」の類似品であろう、ということが判明した。
◆似たような菓子が全国に50種類以上ある「萩の月案件」
これは「萩の月案件」である。
仙台銘菓「萩の月」には「似たような菓子」が全国に50種類以上あると言われている。
何かがウケると、絶対に「似たようなもの」が生まれてしまうのだ。
しかし一過性の流行りものなら、本元が廃(すた)れた時点で類似品も消えるが、銘菓のようにオリジナルがずっと残り続けるものは、類似品の歴史も同時に長くなってしまう。