2017/09/28 23:52

【第31回】夫婦の優しさに包まれた「旭家食堂」――永く守り続けたい懐かしの味に出合う

移転前に使われていた木製の看板。現在は店内に飾られている/Photo by ふるさとあやの
移転前に使われていた木製の看板。現在は店内に飾られている/Photo by ふるさとあやの

「こんな古い店によう来てくれたね」。明るく歓迎してくれるお母さんの笑顔に、自然と顔がほころぶ。岐阜県土岐市に店を構える「旭家食堂」は、創業90余年を迎える小さな食堂。おしゃべり好きのお母さんと、寡黙だが、優しそうな表情を浮かべるお父さんの夫婦が切り盛りしている。

店内はこぢんまりとしたテーブルとイス、木札の品書き、古びた招き猫が配された昭和の雰囲気。その中で息の合った夫婦の働く姿を見ていると、まるで実家に帰ったような居心地のよさを感じる。

■ 自家製の濃厚ソースが絡む「タレかつ丼」

この店の名物料理は2つある。どちらも長年にわたって親しまれている「タレかつ丼」(並760円)と「中華そば」(590円)だ。「あれこれ聞かんといっぺん食べてみて」とお母さんがまず運んできてくれたのは、土岐市のご当地グルメとしても知られる「タレかつ丼」。

ウスターソースとケチャップをブレンドした自家製ソースがたっぷりとかかり、これが柔らかなトンカツ、千切りキャベツ、白米によく合う。一口食べて「おいしい」と伝えると、お母さんは満面の笑みで「そうでしょ」と返してくれた。それを見計らったように「仕込んだソースは一晩寝かせるんだ。そうすると味が落ち着き、照りの色もよくなる」と丁寧に説明するお父さん。料理は手間暇をかけて作るように心がけ、使う食材はすべて国産にこだわっていることも教えてくれた。

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