2018/02/10 07:00

第65回 大正3年から続く伊勢の“ハイカラ”な洋食店「開福亭」

こぢんまりとした白い建物に緑の看板が目印。手前側が駐車場になっている/photo by 加藤山往/(C)KADOKAWA
こぢんまりとした白い建物に緑の看板が目印。手前側が駐車場になっている/photo by 加藤山往/(C)KADOKAWA

三重県伊勢市、伊勢市駅の北西にある「しんみち商店街」とその周辺には、長い歴史を持つ店舗がたくさんある。洋食店として営業を続けてきた「開福亭」もその1つで、1914(大正3)年創業という。

■ 食通が愛する“ハイカラ”な一軒家レストラン

「開福亭」のオーナーシェフは4代目の下村忠さん。店は下村さんの曽祖父が創業し、祖父、父と代を重ねてきた。料理人一族の長男に生まれた下村さんは、10代のころから手伝いをしながらも、しかし家業への反発があったと打ち明ける。「学生のころはこの仕事が大嫌いでした。サラリーマンで日曜を休める仕事に就きたいと思っていましたから」。しかし、祖父は地元で飲食店の組合を作って忙しい。父は身体が弱いうえに無理を重ねてしまっていた。

下村さんは調理師学校を卒業し、神戸のレストランで修業を始めたが、2年の予定を繰り上げて1年で家業に呼び戻された。「そのころは88歳で現役だった祖父と一緒に働いていました」と下村さん。「開福亭」の味を引き継ぐためには、1年の猶予もなかったのだろう。そうして家族と一緒に店を回しながら経験を重ねるものの、やがて先代たちが亡くなっていき、ついに下村さんだけになった。最近は接客を手伝うスタッフも雇っているが、実質的にはオーナーシェフ1人の店である。店は不定休で、「できるだけ予約してほしい」と下村さんは話す。

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