2017/06/08 17:30

無国籍となった“おばあ”のアイデンティティーを巡る『海の彼方』8月公開へ

『海の彼方』(c) 2016 Moolin Films, Ltd.
『海の彼方』(c) 2016 Moolin Films, Ltd.
昨年、台北映画祭の台北映画賞最優秀ドキュメンタリー賞でノミネート、韓国DMZ国際ドキュメンタリー映画祭にてアジアコンペティション部門ノミネートされた黄インイク監督作『海的彼端』(原題)が、『海の彼方』の邦題で8月12日(土)より日本でも公開されることが決定。1930年代の日本統治時代に沖縄石垣島へ移住し、パイナップル栽培と水牛耕作という技術革新を日本へもたらした台湾移民が、日本の敗戦でアメリカの統治下となった沖縄で1972年の返還まで無国籍になってしまった苦難の人生と探し求めるアイデンティティーの物語を描く。

沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代、日本統治時代の台湾から約60世帯の農家が移り住んだことに始まる。その中に、玉木家の人々もいた。台湾から最も近い「本土」だった八重山諸島(石垣島を含む10の島々)で、88歳になる玉木玉代おばあは、100人を超す大家族に囲まれていた。そして、米寿を迎えたおばあは娘や孫たちに連れられて長年の願いだった台湾への里帰りを果たす。しかし、70年の歳月がもたらした時代の変化は予想以上に大きく…。

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