2017/05/10 16:10

是枝裕和監督が中国語版単行本の出版イベントに登場、ファンを前に語ったことは―北京市

世界で高い評価を受ける映画を数々手掛けている日本の是枝裕和監督がこのほど、初めて北京を訪問し、庫布里克書店で、「歩いても 歩いても(2008年)」の中国語版単行本の刊行を記念するイベントに登場。
世界で高い評価を受ける映画を数々手掛けている日本の是枝裕和監督がこのほど、初めて北京を訪問し、庫布里克書店で、「歩いても 歩いても(2008年)」の中国語版単行本の刊行を記念するイベントに登場。

「海街diary」(2015年)、「海よりもまだ深く」(16年)など、世界で高い評価を受ける映画を数々手掛けている日本の是枝裕和監督がこのほど、初めて北京を訪問し、庫布里克書店で、「歩いても 歩いても(2008年)」の中国語版単行本の刊行を記念するイベントに登場。「作家と映画監督の間」をテーマに、中国の作家で日本文化学者の止庵氏と対談し、ファンを前に、小説創作のエピソードや映画と小説の違いなどを語った。文匯報が伝えた。

「歩いても 歩いても」では、普段は顔を合わすことがない横山家が、15年前に亡くなった長男の純平の命日の日だけ毎年集まる。平凡な1日の中の小さなやり取り、普通の会話を通して、親子間や嫁姑間、夫婦間の微妙な空気、それぞれの心の奥深くに眠る話したことのない秘密などを映し出す。そのようなシーンや関係は多くの人が見たり経験したりしたことがあるもので、心温まる視点から家族を見つめ、現実感ある日常生活を美しい物語にしている。

小説を映画化することが多いものの、「歩いても 歩いても」はその逆で映画の脚本が完成してから、小説ができた。中国語版の発表会で是枝監督は、「脚本の一番初めの原稿はとても早く、約1カ月で完成した。その後、母親が亡くなり、母親に対する思いを胸に、小説を書き始めた。新幹線に乗っている時に小説を書き終えた。それから約1年後に映画の撮影が終わった」と振り返った。

また、「小説を書くのと映画の撮影は同時進行だった」ことを説明し、「そうすることで、それぞれのメリットがよく分かった。小説を書きながら、映画を撮影するというのは一番良い方法。映画ではできるだけ客観的な視点で製作する一方、小説は自分の視点でストレートに表現できる」と話した。

その他、是枝監督は生活における映画と小説の関係を語った。是枝監督は映画監督でありながら、書籍も数多く出版している。これまでに、自分で書き下ろしたり、小説家と協力したりして、これまでに映画の単行本を7作、エッセイ集を数冊刊行してきた。小説を書くのが好きで、小説家を夢見た時期もあったという是枝監督は、早稲田大学第一文学部を卒業した。映画監督になってからも仕事がどんどん忙しくなったものの、小説を書くことはやめなかった。映画の撮影が終わった後の空いた時間を使って書いているといい、大変だと感じる時もあるものの、楽しみながら書いているという。

「歩いても 歩いても」という題名について、是枝監督は、「走るより、僕は歩くほうが好き。歩くときに見える景色や歩く速さが変わる時の感覚が好き」と説明。実際には、是枝監督の作品に登場する人物はいつものんびりとしたペースで、かつ確実に歩いている。また、映画監督としても是枝監督は焦ることなく歩いており、「これからも家族をテーマにした作品を作りたい。僕が注目しているのは身の回りの人や物語」と話した。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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