2017/09/11 10:20

25歳独身女の日記「意味がわからない」ズレズレ御曹司との恋?

「好き」じゃなくても付き合えたら、どれだけ幸せなんだろう。恋だとか愛だとか、すっかり疎遠な生活にももう慣れてしまった。今日もいつもと同じようにひとりで目覚めて、最近買ったコーヒーメーカーと向き合う、そんな朝。またチャンスを逃してしまった。まだまだ「独身」という長いトンネルから抜け出せそうにない。25歳独身女の日記から。

1.

先日、保険会社に勤める男友達から連絡があった。

紹介したい人がいるから、女の子をもうひとり誘って4人で食事をしようとのことだった。いわゆる合コン。

「合コンしよう」と言わずに「食事を」というあたりがエリート街道。

すでに私の頭の中には、美味しそうな肉の図が広がっていた。行くに決まってる。

いつもは仕事終わりに合コンなんて、とてもじゃないけど行く気にならない。

しかし、今回は話が別だ。

なぜなら、この男友達は某付属の中高大を卒業し、保険会社に就職して5年目の28歳。すでに優秀な業績を出し、ゴールドカード所持なのを私は知っている。そんな彼が連れてくる友達なのだから。期待度100%。

2.

当日、私はさっさと仕事を切り上げ、足早にレストランへと向かった。着いた先は、中目黒のビストロ。隠れ家らしく、入り口の狭さが食事の美味しさを想像させる。

そこに彼の友達登場。雰囲気、普通。体型、普通。顔、普通。年は私と同じ25歳。特にこれといって特徴はない。

しかし、ここで重大発表。某企業の御曹司であることが発覚した。これで、プラマイゼロ。

人間、意外とお金だけじゃときめかないものだ。それでも、気分は悪くない。

その夜は赤ワインと仔牛のカツレツを存分に堪能し、最高な気分で家に帰宅した。

3.

翌日、御曹司の彼からLINEがきた。

来週ふたりで食事に行かないか、という誘いだった。

特にこれといって行く理由もないが、断る理由もない。行くことにした。

美味しいご飯食べれたらいっか、くらいの勢いで。

4.

ふたりで話すことなんて特にないから、食事に集中するために、ゆるめのロングドレス1枚をさらっと着ただけ。

メイクもマスカラだけして、ラフな格好で向かう。

彼は先に着いていた。今日も普通。本当に取り柄が見つからない。

今夜もたらふくご飯を食べ、日本酒やらワインもいっぱい飲んだ。

会話なんて全然頭に入ってこないが、お腹も心も満たされた私は、誰よりも幸せそうな顔をしていただろう。

5.

しかし、コトは帰りのタクシーの中で起きた。

家まで送ってもらっている最中、車の中でいきなり「実は僕婚約をしていたのですが、破棄してきました。あなたの存在を元婚約者に伝えてきました。

「?!?!」意味がわからない。

存在も何も、会うのは今日で2回目。いい雰囲気なんて1度もなかった。ひたすら食と向き合った記憶しかない。

そして、彼は唖然とする私の手を握り「ありがとう」と言って抱き寄せた。もう限界。

6.

私はタクシーを止め、丁重にお礼を言い、別のタクシーに乗り換えた。

それ以降彼とは会っていない。連絡も返していない。

偏見かもしれないが、大金を手にすると感覚がちょっとずれるのだろうか。とにかく理解不能で終わり、私は今宵も独り身の継続が確定した。

End.

今日の運勢

おひつじ座

全体運

新しい人間関係を始めるのにいい日。社交センスもマナーもカン...もっと見る >