2018/01/27 10:00

「父はゲイだった。私はレズビアンだった」...ニューヨーカーに衝撃与えた問題作『ファン・ホーム』が日本上陸!

FUN HOME ファン・ホーム』は、アメリカの漫画家アリソン・ベクタルの自伝的コミックを原作としてミュージカル化された作品で、2013年にオフ・ブロードウェイの小さな劇場で上演されました。上演開始直後から大変な話題となり、2015年にはオン・ブロードウェイの劇場に昇格。その年のトニー賞でミュージカル作品賞を含む主要5部門(脚本賞、オリジナル楽曲賞、主演男優賞、演出賞)を獲得しました。

この作品が特に注目されたのは、ブロードウェイ作品史上初めてレズビアンの女性を主人公とする作品であったからでした。

重く深いテーマを、斬新な脚本と演出で描いたこの作品は、時代の最先端をいくニューヨークの人々の心をしっかりとつかみました。

そんな話題作の日本人キャストによる上演を、東宝が早くも行うことになりました。思い起こせば、日本のミュージカルの歴史は東宝による『マイ・フェア・レディ』(1963年)の上演から始まりました。その後、その時代時代の最新作を数多く日本に紹介し、東宝が常に日本のミュージカル界を牽引してきました。

セクシャルマイノリティの主人公を描く、今最もホットな作品を、ニューヨークに負けない世界最先端の都市・東京で上演する。55年の時を経て、東宝が再び日本のミュージカルの歴史に新たな一歩を刻もうとしています。

父はゲイだった。私はレズビアンだった。そして父は自殺した。

ストーリーは主人公アリソンの自分探しの旅です。

アリソンはペンシルベニアの葬儀屋の長女として生まれ、漫画家として活躍しています。彼女は今、43歳。父ブルースが亡くなった時と同じ年齢に差し掛かっています。旅のきっかけは彼女が大学生のときの出来事。家族にレズビアンであることをカミングアウトしたところ、父親のブルースもゲイであり、それをずっと隠していたことが発覚します。その2週間後に、父親が突如トラックにはねられて亡くなります。アリソンは、父親は実は自殺したのではないかと疑います。なぜ父親は自らの命を絶たなければなかったのでしょうか? 真実を探るため、家族の日記、警察の資料、母親の告白などをひも解いていきます。

父と娘の家族愛

本作は主人公アリソンの現在、学生時代、子供時代を3人の女優が演じ分ける劇構造になっています。それぞれのアリソンが共感しあいながらもすれ違い続けた父との思い出をたどっていきますが、そのストーリーは現在のアリソンが描く漫画という枠組みのなかで展開していきます。

作品のメインテーマはLGBTを取りまく社会の問題ではなく、父と娘の和解の物語であり、家族の再生の物語です。悲しみを背負いながらも漫画を描き続けていこうというアリソンの姿に観客たちは心を動かされます。そして、耳に心地よく美しい曲の数々とともに、いつの間にかアリソンと一緒に創造の旅に出かけていくのです。

演出はアメリカで演出を学び、今年の秋から新国立劇場演劇部門の次期芸術監督への就任が決定している新進気鋭の演出家、小川絵梨子が手掛け、瀬奈じゅん、吉原光夫らが難役に挑みます。

早くも今年最大の話題作の上演。日本のミュージカルの歴史が書き換えられる瞬間を劇場に確認しにいきませんか。


『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』

2月7日(水)~26日(月)シアタークリエ
全国ツアー公演
3月3日(土)~4日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
3月10日(土)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

出演:瀬奈じゅん、吉原光夫、大原櫻子、紺野まひる、上口耕平、横田美紀 他
原作:アリソン・ベクダル
音楽:ジニーン・テソーリ
脚本、歌詞:リサ・クロン
翻訳:浦辺千鶴
訳詞:高橋亜子
演出:小川絵梨子

作品の詳細は公式サイトで。

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