2017/09/19 18:15

職場にいる「苦手な人」への対処法

「あの人と話すとイライラする」「話しかけるのが億劫だ」そんな風に思う相手がいるなら必見!
「あの人と話すとイライラする」「話しかけるのが億劫だ」そんな風に思う相手がいるなら必見!
職場で部下や他部署の人と関わるとき、または営業先で、
「どうもこの人とは仕事がしにくい」
「会話がかみあわない」
「あの人とのやりとりは億劫だ……」
という人はいませんか? 

例えば、こんなケース。
Aさんは結論を先に聞きたいタイプなのに、Bさんは理由や状況を先に説明したいタイプだとしましょう。この場合、Aさんは「Bさんは話が細かい! なぜ結論から話さないんだ!!」とイライラし、逆にBさんは「Aさんは結論を急ぎ、ちゃんと話を聞いてくれない!!」と不満を募らせるかもしれません。

こんなとき、
「相性が悪い」
「あの人はこういう人だから」
とあきらめてしまうこともできますが、関わり方を少し工夫することでコミュニケーション上のストレスを減らし、仕事をスムーズに、そして気分よく進めることができます。

本当の問題はあなたと相手の「間」にある

人は一人ひとり違います。例えば、物事の進め方一つとっても違いがあります。

・ きちんと準備や計画をしてから始めたい人
・ とにかく行動を始め、動きながら考える人
・ 結果や成果が何よりも重要だと思う人
・ 結果だけでなくプロセスも大事に思う人

コミュニケーションがうまくいかない場合、それは相手が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもなく、ただこの「違い」が原因となっていることも少なくありません。

先ほどのAさんとBさんの例でも、もしどちらかがこの違いに気づき、「相手はそういうタイプなんだな」と理解するだけでタイプの違いが生み出すストレスやすれちがいは減ります。そして、相手のタイプに合わせて対応を少し変えれば、二人の関係性はぐっと快適なものになるでしょう。

さらにはその「違い」を活かし、互いに自分にはない部分を補ってくれる優秀なパートナーになる可能性もあります。

そのためには

・まず自分自身のコミュニケーションの傾向を知ること
・相手のパターンやタイプを見分け、関わりのバリエーションを増やすこと

が、必要なのですが、人は「一人ひとり」違います。それをすべて網羅していくのはなかなか大変です。そこで注目するのが「タイプ分け」という見方です。

タイプ分けとは

タイプ分けは、臨床心理学、組織行動学などをベースにし、「自己主張」と「感情表出」を軸にコミュニケーションスタイルを4タイプに分類したもので、現在のあなたと周囲の人がどのタイプに当てはまるかを把握するために使われます。

それぞれのタイプを一言で表すと、次のようになります。

●コントローラー
人から指示されることを何より嫌うトップダウン型リーダー

●サポーター

ビジネスよりも「人」優先で、「和」を重んじる気配り上手

●プロモーター
注目こそがやる気の源、エネルギッシュなアイディアマン

●アナライザー
客観的な視点で問題解決を行う完全主義者

さて、あなたはどのタイプに最も近いでしょう? あなたが苦手なあの人はどのタイプですか?

人によって1つのタイプがとても強かったり、複数のタイプを合わせ持つ場合もあります。また、4つのタイプには優劣はありません。大事なのはタイプを決めつけるのではなく、自分と相手の傾向をつかむこと、そしてその違いを埋めていくことです。そのためにももう少しそれぞれの特徴をみてみましょう。

それぞれの特徴と関わる際のポイントとは?

それぞれのタイプの特徴と関わる際のポイントをご紹介しましょう。

●コントローラータイプ
【特徴 】
・行動的、野心的、エネルギッシュ
・自分の思い通りに物事をすることを好む
・決断力があり、ペースが速い
・人をコントロールしたがる
【関わる際のポイント】
・くどくどと長く話すと、フラストレーションを起こすので単刀直入に話す
・彼らをコントロールしようとしない

●サポータータイプ
【特徴 】

・人を支援することを好む
・職場では協調性が高く、意欲もある
・決断に時間がかかり、ノーと言えない
・親密な人間関係を築く

【関わる際のポイント】
・自分からはノーと言えないので、「ノーと言ってもいいんだ」ということについて話す
・彼らがやっていることをきちんと認めてあげる

●プロモータータイプ
【特徴 】

・アイディアが豊富
・人と活気あることをするのが好き
・細かいことはあまり気に留めない
・飽きっぽい

【関わる際のポイント】
・アイディアを引き出すように関わるとモチベーションが上がる
・アイディアがどんどん出て拡散しやすいので、焦点を絞る話し合いが有効に機能する

●アナライザータイプ

【特徴 】
・データの分析、計画するのが好き
・客観的、冷静
・行動や対人関係は慎重
・孤立してもあまり苦にならない

【関わる際のポイント】

・彼らが大量のデータを欲しがっていることを理解する
・少しずつ変わりたがるので、大きな変化を強いるとプレッシャーとなる

このようなタイプの特徴に応じて関わりのアイディアを練っていくことで、コミュニケーションの可能性を広げていくというのが「タイプ分け」の活用法です。

普段の仕事ぶりや話し方の観察を積み重ねる

タイプ分けを行うのに一番簡単なのは専用の診断やチェックテスト(巻末参照のこと)を実施することです。しかし、出会う人全員にテストを受けてもらうことはできません。そこで活躍するのが「観察」です。

例えば新しい仕事を任せたとき、

・自分でどんどん判断を下し物事を進めていくほうか(コントローラー)
・周囲との同意をまず培ってから決断を下すほうか(サポーター)・とにかくすぐに動き出すほうか(プロモーター)・データなどを十分に集めてから行動するほうか(アナライザー)
・どういう判断、行動をするのか

を、観察します。話しぶりにもそれぞれのタイプは反映されます。

コントローラー
要点を話し、結論から単刀直入に話すので話は短い

サポーター
相手の期待に応えるように話し、前置きが入るなど全てのことを話そうとするので話は長い

プロモーター
人に影響を与えるように話し、話の展開は早いが話があちこちに飛ぶので長い

アナライザー
正確に話そうとし、順をおってロジカルに話そうとするので話は長い

このような観察を通して、相手はどのタイプの傾向が強いかを把握していきます。このとき、1つ留意すべきことは仕事の進め方などは置かれた環境にも左右されるということです。

例えば、もともとサポーターの傾向が強い人でもマネジメント職につけば、ある程度コントローラーのような言動も増えるでしょう。プロモーターの傾向が強い人でもマーケティング職につけば、アナライザータイプの言動が強調されてみえることもあります。

そのため、1つの特徴を見つけたからといってすぐにタイプを決めるのではなく、さまざまな角度から、さまざまな場面での観察を積み重ねることが必要です。

タイプ分け活用の可能性

面白いのはこうした観察を続けると、 

・自然と相手への興味関心が高まり、そのこと自体が関係性やコミュニケーションをよくする
・相手の観察を通して改めて自分の傾向を知るなど自己認識が高まるという副産物も少なくないことです。

中にはチーム全員でタイプ分け診断の結果を共有し、チームビルディングにタイプ分けを活用している事例もあります。

タイプ分けの本来の目的はタイプを決めることではなく、コミュニケーションの可能性を広げること。ぜひあなたもタイプ分けを使って、コミュニケーションの「イライラ」を「ワクワク」に変えてみて下さい。

<参考>
▼iPhone/Android向けアプリ「タイプ分け」
自分のタイプはもちろん周囲の人のタイプ観察もサポートするスマートフォンアプリ
iPhone用 「タイプわけ Communication Style Inventory」で検索
Android用「タイプわけ」で検索
▼ウェブサイトTest.jp「タイプ分け」
単なる点数の高低だけでなく、あなたのタイプを蓄積した全体データから割り出すウェブ診断です。「タイプわけ」で検索 
(文:平野 圭子)

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