2017/11/12 17:15

毒母の呪い!支配する母親と逃げられない子供たち

子どもが成人して独立しても、子どもの心を折り続け支配し続ける「毒親」がいる。その親が子にかけた長く強い呪いを解く方法は、いったい何なのだろう。
子どもが成人して独立しても、子どもの心を折り続け支配し続ける「毒親」がいる。その親が子にかけた長く強い呪いを解く方法は、いったい何なのだろう。

毒親・毒母とは何か? 母親もまた人生に迷い問題を抱えている

赤坂真理の小説『東京プリズン』の冒頭で、主人公マリはアメリカから日本の母親に電話をかけた15歳の自分へ、こう語りかける。「母親に相談してはいけない」。

『母親に相談してはいけない。……母親はあなたと同じかあるいはそれ以上に混乱している。その混乱を、自分一人では解けずに無意識にあなたに譲り渡した。できれば母親の混乱を、いっしょに考えてやってほしい。』

出典:『東京プリズン』 著:赤坂真理 河出書房新社刊 2012年

「どうして私をアメリカに送ったの」と母親にぶつけたマリの孤独に対し、母親はその明確な答えを持たない。もし明確に答えられたとしても、それはあらかじめ娘に向けて再生すべく用意されたものであって、母親本人も心から確信しているわけではなく、いくらでもブレる可能性を秘めている。

母親もまた、子どもをどうしてやればいいのか、どう言葉をかけ接すればいいのか迷っている。それ以前に母親もまた、人生に迷い、事情を抱え、問題を抱えている。「母親に相談してはいけない」。子どもが一番心のよりどころにしたいであろう母親が、相談できる相手じゃないなんて、なんという喪失感だろう。

母親が子どもに渡す「毒」

世の母親は誰しも、人間であるがゆえに、いや人間であるからこそ、子育ての過程でとまどい、混乱する。試行錯誤のなかで論理の一貫性を失い、方向を見失う。

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