2017/07/08 22:00

なぜ自殺をしたいと思うのか…看護師目線で描かれた『精神科ナースになったわけ』

精神を病むってどういうこと? 複雑で危うい心のしくみを描いているマンガ、水谷緑さんの『精神科ナースになったわけ』。


「自分はちょっと変かもしれない」

心が不安定なときほど、大なり小なりそう感じてしまうことがある。著者の水谷さんが精神科の現場に興味を持ったのは、主人公と同様、身内を亡くし、心のバランスを崩してしまったことがきっかけだった。

「患者さんが特定されないようにフィクションの体裁をとっていますが、基本的にはすべて実際にあったこと。取材をするなかで自分が感じたことを、そのまま描きました」

電車内でマナーの悪い中年男性に、衝動的に肘鉄を食らわせてしまった主人公は、OLを辞めて精神科のナースに。さまざまな患者や医師、先輩看護師などと接しながら、人はなぜ心の病にかかるのか、それらにどう対処すべきかを自分なりに探っていく。たとえばリストカットの常習者は、誰かにかまわれたいのだと思われがちだが、ある患者にとっては生きていることを実感するための行為なのだと知る。どんなに理解不能と思われる言動にも、その人なりの理由やルールが存在するのだ。

「ある看護師さんから『悩んでいる友だちがいたら、薬を渡すのではなく、まず話を聞きますよね?』と言われて、その通りだなあって。これは精神科を紹介する本ではないので、人との関わりを通して病気がよくなっていく過程を描きたいと思いました。薬に頼っても限界があるし、最後は自分の力で立ち上がるしかない。その部分を知りたかったんです」

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頭を押さえつけられるような気分で、ややユウウツ。いつも通り...もっと見る >