2018/06/20 19:00
俳優が揃って出演拒否!?『天命の城』監督が語る完成までの苦労とは?
■ 国の存亡をかけた戦いを描いた歴史大作『天命の城』!
【映画、ときどき私】 vol. 171
1636年、中国全土を支配していた明が衰退したことにより、清が朝鮮の侵略を開始し、丙子の役(へいしのえき)が勃発。王と朝廷は南漢山城(ナムハンサンソン)に身を隠すが、敵兵に囲まれ、孤立してしまうのだった。
そんななか、人事を担当する吏曹(イジョ)大臣のチェ・ミンギョルは清との和平交渉を求めていたが、儀礼と外交をつかさどる礼曹(イエジョ)大臣のキム・サンホンは清に徹底抗戦すべきだと訴え、朝廷内は親和派と主戦派のふたつにわかれていた。激しく対立する大臣たちの間で苦悩する16代王の仁祖(インジョ)が出した答えとは……。

朝鮮王朝史上、もっとも激しい戦争といわれている丙子の役において、最後の47日間が描かれている本作ですが、私たち日本人にとっては、まだまだ知らないことのほうが多いはず。そこで今回は、作品の見どころや制作秘話などについて、この方にお話を聞いてきました。それは……。
■ 韓国でも人気の高いファン・ドンヒョク監督!

これまでに『トガニ 幼き瞳の告発』や『怪しい彼女』といったヒット作を手掛け、社会派からコメディまで幅広くこなしている監督にとって、今回は初めて時代劇に挑戦した意欲作。
■ まず、私たちにとって丙子の役はなじみのない事件ですが、韓国では誰もが知る歴史上の出来事ですか?