2018/01/25 00:00

JR総武線のおかしな街・平井に行ったら異世界だった

●マイナーな駅・平井にも三業地があった

 平井駅というと、JR総武線の駅だが、降りたことのある人は少ないだろう。両国、錦糸町、亀戸、小岩、新小岩では降りても、平井では降りない。マイナーな駅である。1899年に駅ができたが、乗降客数は今も一日当たり3万人程度と小さい駅だ。

 だが、行ってみると面白い。駅の南口には戦前から三業地があって、けっこう栄えたそうである。1943年に待合・料亭組合員数が33だったというから、荒川区の尾久や中野区の新井、中野新橋の三業地と同規模だ。

 阿部定が吉蔵と出会ったのが新井の吉蔵の経営する料亭、一物をちょん切ったのが尾久の料亭だったことから推測して、当時としては東京郊外に当たる地域の三業地としては、十分に栄えていたといえるのではないか。今行ってもいくつか料亭が残っている。木造の味わい深い建物もあり、往時を偲ばせる。

 そこからしばらく歩くと昭和な喫茶店がある。東京23区西側ではほぼ消滅したタイプであるが、下町に行くとまだ残っているのがうれしい。
 
 面白いのは駅北口の「平井ショッピングセンター」である。外観は数階建てのモダニズム建築なのだが、1階と2階がショッピングセンターになっている。ショッピングセンターといっても、1階は靴下屋と婦人服店と化粧品店があるくらいで、2階は居酒屋、寿司屋、うどん屋と昭和喫茶。おたくの聖地になる前の中野ブロードウェイを限りなく小型化したような感じといえば、わかる人にはわかるか。
 
 喫茶店と同様「町中華」も多いのは昭和世代にはノスタルジーをそそる。

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