2019/01/21 12:00

私が、母親が苦しむ延命治療ではなく、「看取り介護」による安らかな死を選んだ理由

 母が特別養護老人ホームに入所して1年経った頃、医師に呼ばれた。

「これからは、看取り介護になります」

 肺がんを患う88歳の母の死期が迫っているという宣告だった。

「食欲が極度に落ちています。食事を受けつけないときには、なんとかゼリーを少しでも食べてもらうようにはしていますが……。看取り介護になって6カ月生きた方もいますから、今日明日というわけではありませんが、いつ死んでもおかしくない状態にはなっています」

 私はショックというよりも、目がテンになった。ピンとこなかったのだ。在宅介護をしているとき、訪問医に言われたことがある。

「肺がんが進行すると、かならず呼吸困難になるので、痰の吸引や酸素吸入がご家族の仕事になります」

 母が検査入院をしたとき、頻繁に痰が絡んで、ゼーゼーと喉を鳴らして苦しみ、看護師に吸引をしてもらっている患者を見たことがある。母もあんなふうになってしまうのだろうかと思うと、切なかった。だから、特に息苦しさを訴えていない母が死に直面しているなどとは思っていなかったのだ。

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