2019/03/03 20:00

それでもオシャレをやめなかった妻へ…異色の“がん闘病本”著者が語る“妻への愛”

異色の“がん闘病本”著者インタビュー【前編】

 ある“がん本”が売れ続けている。仙台在住の菊地貴公さんが2018年10月に上梓した、『フガフガ闘病記 オシャレは抗がん剤より効くクスリ?』(TYPHOON BOOKS JAPAN)。S状結腸がん、腹膜播種(腹膜に細かい腫瘍が広範囲にできる)が見つかり、ステージ4、余命2~3年と宣告されたおしゃれ好きの妻・ナオミさんの闘病を、夫の側から綴ったエッセイだ。

 抗がん剤治療と難易度の高い外科手術とに耐え、どんなときもおしゃれ心と希望を失わなかったナオミさんは、2017年10月5日、47歳で逝去した。夫である菊地さんは同年12月にブログ「思い出したら泣いちゃうのに。」を開設。回を重ね、その後加筆してこの本を制作するに至る。

 若くして妻を失った悲しみに貫かれた“慟哭の書”という意味では、この本には類書も多かろう。しかしこの本が他と一線を画しているのは、ナオミさんの徹底した“おしゃれ”へのこだわりのせいだ。ナオミさんが、宝島社の雑誌「CUTiE」に象徴される1990年代“渋谷系”の時代に青春を謳歌した世代であろうことが随所に垣間見える同書は、おしゃれに着飾ったナオミさんの写真がふんだんにちりばめられ、若くしてがんになった者にとってQOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは何か、という問いを読む者に投げかけてくる。

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