2017/03/21 12:00

オスカー・ワイルドに真剣勝負を挑んだ原田マハの『サロメ』 CREA 2017年4月号

ワイルドとビアズリーに
手向けた花のつもりで書きました


今月のオススメ本
『サロメ』 原田マハ

21世紀のロンドンで、未発表の『サロメ』の原画が発見される。妖女サロメが口づけようとしている男の生首。その有名な絵に描かれている男の顔は、未発表版では違っていた。物語は、19世紀末のロンドンへ。ワイルドとビアズリーの出会いの裏には、ひとりの女性の存在があった。本文に“暗転”を挿入する演出が、衝撃度を高める。
原田マハ 文藝春秋 1,400円

『楽園のカンヴァス』ではルソーの最晩年の絵画〈夢〉、『暗幕のゲルニカ』ではピカソの代表作〈ゲルニカ〉を題材に採り、アート小説の可能性を切り開いてきた原田マハ。最新作では、オスカー・ワイルドの〈サロメ〉に真剣勝負を挑んだ。この戯曲に挿絵を描き下ろした画家ビアズリーこそ、「真の作者」ではないか? たった一度きり、奇跡のコラボレーションが成立した背景を探る。

「一言で表現するなら、ワイルドとビアズリーの一騎打ちの話です。この2人がどうやって出会い、『サロメ』において互いの才能をどんなふうにスパークさせ、やがて離れていくことになったのか。例えば日本の少女漫画は、ビアズリーの作品からものすごい影響を受けています。他にもファッション、音楽、演劇、文学……私たちが触れている文化全般に『サロメ』のインパクトは今も息づいている。ワイルドとビアズリーの出会いがなかったら、歴史が大きく変わったと言っても過言ではないんですよ」

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