2018/03/02 16:00

これは金城哲夫が見た夢の世界の続きなのか? 人口問題を解決する理想郷綺譚『ダウンサイズ』

 円谷プロが製作した往年の人気特撮ドラマ『ウルトラQ』(TBS系)の中でも、強烈に印象に残っているエピソードがある。伝説のシナリオライター・金城哲夫が脚本を書いた第17話「1/8計画」がそれだ。人類の人口があまりにも増え過ぎたため、人間を1/8サイズに縮めようという国家プロジェクトを題材にした内容だった。ナメゴンやケムール人といった怪獣や宇宙人は登場しないが、小さくなった人間の目には通常サイズの人間が巨大モンスターに映るという不気味さがあった。子どもたちに悪夢的恐怖を与えた「1/8計画」だが、マット・デイモン主演映画『ダウンサイズ』では、よりスケールアップした形で、より詳しくミニチュア化された世界が描かれる。果たしてミニチュア化された新世界は、人類にとってユートピアだろうか、それともディストピアなのだろうか。

 マット・デイモンは『プロミスト・ランド』(12)などごく普通の米国市民役がよく似合う俳優だ。ハンサムすぎず、身長も178cmと高過ぎない。『ボーン・アイデンティティー』(02)から始まるアクション映画「ボーン」シリーズは地味で平凡そうな男が、実は凄腕の工作員だったという設定がドラマを盛り上げた。そんなマット・デイモンが『ダウンサイズ』で演じる主人公ポールは、作業療法士という非常に地味な役柄だ。

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