2018/04/08 16:00

取材の時にレコーダーなんか回すんじゃない!! ゲイ・タリーズ『有名と無名』

 連載回数も区切りを迎えたので、次はどのような本を紹介すべきかと考えて、ふと浮かんだのが、この1冊。

 すでに絶版になっている、この『有名と無名』(青木書店)は、ゲイ・タリーズの短編集として3分冊で刊行されたうちの1冊である。

 ほかの2冊、『名もなき人々の街』と『ザ・ブリッジ』も、物書きを志すなら読んでおくべき本。だが『有名と無名』は別格である。

 というのも、この本にはタリーズの出世作である「シナトラ風邪をひく」と、その後日談「シナトラが風邪をひいたころ」が収録されているからである。

 1965年の冬のこと。「エクスワイア」から依頼を受けたタリーズは、フランク・シナトラにインタビューするため、ニューヨークからロサンゼルスへと飛び立った。

 ところが、直前になりシナトラのオフィスから取材のキャンセルを告げる電話がかかってきた。理由は、シナトラが風邪気味であるからということ。

 取材は空振りに終わった……と、帰るわけにはいかない。そこでタリーズは、ちょっとでもシナトラを知る人に会い、話を聞くことにした。シナトラが関係する映画会社に音楽会社のスタッフや重役連中。かつて交際のあった女性たち。出入りしている店の人々……。

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