2018/04/24 22:30

超監視国家・中国の恐怖……外国人通報システム稼働開始! 自国民にはAI監視網

 さらに、サイト上には情報提供者に報奨金が支払われることが明記されており、情報の重要度にもよるが最大で50万元(約860万円)が支払われるという。近年、中国では外国人の締め出しを強化しており、2016年からは外国人をランク付けして高度人材の居住は歓迎する一方、出稼ぎ目的など国家に直接的なメリットのないフツーの外国人への就労ビザ発給や外国人工作許可証を厳格化し、国外へ追いやろうとしている。

 今回の試みも、外国人への監視体制の強化という意味合いがありそうだが、こうした動きは外国人だけにとどまらず、自国民にも向いている。

「中国政府は最新のAI技術を使った“超監視社会“の実現を推し進めています。中国では、監視カメラとAI顔認識技術を組み合わせた『天網システム』と呼ばれる監視システムを導入しており、すでに中国全土には1億7,000万台以上の監視カメラが繁華街や公共施設などで稼働しています。AIによる顔認識技術の進歩は凄まじく、指名手配犯や行方不明者の顔のデータと、監視カメラに映る通行人とを常時、照合しています。先日も、ライブ会場にいる5万人の中から、指名手配犯1人が即逮捕されたニュースも話題になっていました。この天網システムによって、過去2年間だけで約2,000人の指名手配犯が逮捕されたといわれています」(香港在住の日本人ジャーナリスト)

 まさに市民の目と、AI技術のダブルパワーで最強の監視体制を敷く中国だが、民主運動家や少数民族弾圧の手段としても、悪用される危険性が指摘されている。外国人だけでなく、中国人にとっても「息苦しい国」であることは変わりないようだ。
(取材・文=青山大樹)

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