2018/04/28 18:00

銀盤の真ん中で「愛がほしい」と叫んだ淫蕩女!! 人気アスリートのドキュン人生『アイ,トーニャ』

 冬期五輪における花形競技となっているフィギュアスケートだが、芸術点をめぐってたびたび問題が起きる。スピードや点数を競う他の競技と違い、競技が始まる前から、選手の容姿や品格といった数値化できないものが基礎票として付いて回る。かつては多くの非欧米系選手が、この芸術点に泣かされてきた。米国人ながら“ホワイト・トラッシュ”と呼ばれる貧困層出身のトーニャ・ハーディングも、泣かされてきた側のひとりだった。マーゴット・ロビーがプロデューサーと主演を兼ねた『アイ,トーニャ』は、1994年のリメハンメル五輪直前に起きた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」でスポーツスキャンダル史に名前を残すことになるトーニャ・ハーディングの生い立ちから、現在に至るまでの半生を追い掛けた実録ドラマとなっている。

 米国代表として92年のアルベールビル五輪、続くリメハンメル五輪と2大会連続出場を果たした女子フィギュア選手トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。彼女の選手生活を振り返る上で外すことができないのが、トーニャの母親ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)だ。ラヴォナは7度にわたって結婚と離婚を繰り返し、トーニャは幼くして実父と別れ、家庭の愛情に飢えた少女時代を過ごした。そんなトーニャが強い興味を示したのがフィギュアスケートだった。ひんやりとしたリンクの上で軽やかに滑り、くるくると回れば、みんなが注目し、お姫さま気分を味わうことができる。ラヴォナはトーニャにフィギュアを学ばせるが、それは娘への愛情からではなかった。トーニャが金の卵を産むガチョウになるに違いないと踏んだからだった。

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