2018/11/08 22:30

10代の読書を振り返ると落ち込む……ヘルマン・ヘッセ『青春彷徨 ペーター・カーメンチント』

 筆者もなんだかんだと生きていたら、40歳を過ぎてしまった。中年の思春期というヤツではないが、最近思うことがある。

「やばい、思ったほど本を読んでいない!」と。

 日本人男性の平均寿命は81.09歳(2017年)。仕事のせいで生活は不規則。酒は飲まないが、タバコは吸いまくっているので平均よりは短いと仮定して70歳。だいたい「ライター」という文字が入っている稼業の先達は、みんな早死にしているので、もうちょっと短いとして60歳。それくらいで寿命を終えるとして、まだ読んでいない本があまりに多いではないか。

 今の10代は、そんな切迫感があるのかはわからないが、自分の世代にはまだ教養主義の名残が残っていた。「とにかく本を読め」というのが、誰からともなく強制されていた。本だけではない。「映画を見ろ」「音楽を聴け」くらいは、誰に言われるでもなく、やっておかないとマズいことという意識があった。

 とりわけ「本を読め」と圧力をかけるのは、内なる声だ。何を読むかといえば、乱読である。当時を振り返ると、学校に行けば「ようやく『仮面兵団』が発売になったわけだが、これからアルスラーンはどうなるんだろう」とか話していた。そんなジャンルも読みつつ「読んでおかなくては」と焦燥感すら覚えたのが、岩波文庫である。

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