2017/10/22 10:10

献体ってなに?申し込み方法やその後の流れについて

献体とは、死後、遺体を学生が解剖学を学ぶための教材として提供することです。従来の医学科、歯科に加え、近年では作業療法士などを養成する保健学科でも、解剖実習を行うようになってきました。
昔と比べて解剖への忌避感が薄れてきたこともあり、この実習に役立ててもらおうと、献体を希望する人は増えつつあります。その反面、実際の手続きなどについてはあまり知られていないのが現実です。この記事では献体について、申し込み方法から全体の流れまで詳しくご説明します。
献体ってどんなことをいうの?
献体とは、無条件、無報酬で遺体を提供し、解剖学の教育、研究に役立てる行為です。解剖学は医学を発展させ、優秀な医師を養成するために欠かせないもので、またその篤志に感謝し、生命について考える機会を持つことで学生たちの倫理観を育てるものでもあります。
自分の死後に献体を希望する場合は、大学、もしくは関連団体に生前から登録しておかなければなりません。この時に肉親の同意が必要です。また、実際に遺体を提供するのは遺族であるため、献体の実施の際にも肉親をはじめとした関係者全員の同意が必要になります。逆に、本人の意思が確認できない場合、遺族の判断のみで献体を行うことはできないのです(臓器提供は家族の意志だけでも可能です)。登録前にしっかりと話し合って、それぞれの気持ちを確認し、理解を得ておきましょう。同意が必要な肉親の範囲は、配偶者、親、子、兄弟姉妹となります。身寄りのない方が献体される場合には、あらかじめ大学に相談してください。
献体を申し込む前に知っておきたいこと
ここで知っておきたいのは献体から遺骨の返還まで、かなりの時間がかかることです。
まず、解剖実習までの間に、防腐処理をする必要があり、これに3~6カ月程の期間がかかります。次に、実習は段階を踏んで行われるため、3~7カ月程の期間が必要です。さらに、解剖実習は大学ごとのカリキュラムに沿って行われるため、時期的に年度内の実習に間に合わないこともあります。その場合、翌年度の実習期間まで保管されることになるため、さらに期間がのびることになるのです。
実習の終了後には、遺体は大学側が火葬を行ったうえで遺骨の返還となります。しかしこのような事情から返還までには通常で1~2年、ときには3年ほどかかる場合もあるということをご理解ください。
このため、遺骨の返還までは遺髪などをまつりたい、という方は、そのむね大学に相談しておくことができます。
献体登録の申し込みの流れ


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