2019/02/03 09:30

相続人が誰もいない・・・どうなる実家!

相続放棄しても免れない管理責任

あれこれ考えるのは面倒だから、相続を放棄するという方法もあります。現金預金や換金できる資産がわずかしかなければ、相続手続きがわずらわしくなる気持ちも分かります。ただ、相続を放棄するには、相続が発生したことを知ったときから3ヶ月以内に家庭裁判所で所定の手続きをしなければなりません。
 
相続放棄が確定すると、相続開始時に遡って相続人でなかったことになります。そのため、1人の相続放棄によって相続人が大きく変わることがあります。
 
例えば、親が亡くなって子が全員相続を放棄すると、その子に子(被相続人の孫)がいても相続権は移らず、一般に被相続人である親の兄弟姉妹が相続人となります。親の兄弟姉妹がすでに死亡している場合は、その子(被相続人の甥や姪)が代襲して相続人となります。
 
したがって、相続放棄をした場合、次順位の相続人に伝えておかないと、空き家の管理をめぐって親族間でもめる原因になります。甥や姪からしてみれば、いきなり空き家を相続することになったと言われても困ってしまいます。この場合、甥や姪が相続を放棄すると相続人はだれもいなくなります。
 
相続する人がなく管理できない場合、最終的には、家庭裁判所に相続財産管理人の選任の申し立てを行い、その管理人に相続財産を引き継ぐという方法もありますが、手続きと費用をだれが負担するのかという問題も生じます。
 
また、法律上、「相続放棄した人は、その放棄によって相続人となった人が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産を管理しなければならない(民法940条)」とされています。
 
相続放棄したからといって、すぐに管理責任を免れられるわけではありません。そうならないためにも、実家の相続は早めに対策を打っておく必要があるのではないでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
 
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