2018/05/16 17:00

“日本一ウインカーを出さない県”にある自動車ディーラーが作った「居眠り運転防止映像」が攻めすぎてて怖い

皆さんは、「日本一ウインカーを出さない県」がどこか、ご存知でしょうか?
 
正解は、

岡山駅前

「岡山県」です。
 
2016年6月に発表されたJAFの「交通マナーに関するアンケート調査」(全国回答者6万4677人、岡山県内居住者970人)によると、「方向指示器(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折する車が多い」という設問に対し、岡山県民は「とても思う」が53.2%、「やや思う」が37.8%で、合計90%以上が、「ウチってあまりウインカーを出さないよね」と思っていたらしいです。驚異的な数字。

岡山トヨペット本店

車線変更も、右左折も、駐車場も、ウインカーなしでスイスイ突っ込んでくる街、岡山。そんな危険地域にある自動車ディーラー・岡山トヨペットさんは、毎年ドライバーに向けて注意喚起の広告を打っているのですが、これがまたネジがぶっ飛んだようなキャンペーンの連続で話題を呼んでいます。

たとえば「ウインカーを出さない県」と発表されたときには、「じゃあ人も街も全てプチプチで包めば安心だね」と、ネタ動画で実践までしてみせました。完全に狂ってます(褒めてる)。

岡山トヨペット受付

そんな岡山トヨペットさんが、今年も無事に“最高すぎる作品”を作ったらしいので、話を聞きに岡山まで行ってみました。同社の総合企画部に勤める藤村律之さんに、最新作のキャンペーンについて伺ってみます。

「安心・安全を届けたい」という思いから生まれたおもしろ動画

インタビューに応える藤村氏

――「日本一ウインカーを出さない県」が岡山であることにも驚きましたが、そこから「全部プチプチにすればいい」って発想をした御社の動画も、かなり攻めていると思いました。
 

あの動画では「ウインカーを出そう! そのほうがプチプチを巻くより手っ取り早いぞ!」と趣旨をきちんと伝えているんですが、注意喚起の情報はより広く認知されないと意味がないので、広告代理店の方たちと話し合って、あのような作りになりました。
 

――おもしろ動画を会社として作ろう! と奮起するマインドがすごいと思うんですけど、社内はどういった空気なのでしょう?
 

一番は、社長の存在ですよね。「この街をもっと」というスローガンの元、「安心・安全を届けたい」「事故が減ってほしい」という社長の思いがあって、そこから企画が生まれています。
 

――今年もまた、動画を作られたらしいですね。
 

はい。こうした交通安全に関する啓蒙は2014年から毎年実施しているのですが、今年で第5弾。今回は「居眠り運転防止」をテーマにしました。
 

――また何か、おもしろ要素が入っているんですか?
 

見てもらったほうが早いと思います。こちらをご覧ください。

ダンサー・イン・ザ・シート

――ダンサー・イン・ザ・シート……?
 

岡山県は、交通渋滞がとても多いんです。
 

――え、そうなんですね。
 

ええ。すると、ドライブも長時間になりがちで、眠気でウトウトしてしまうこともありますよね?
 

――たしかにそうですね。
 

そこで今回、早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授と、いきものがかりの『じょいふる』の振り付けなどを担当した振付稼業air:manにご協力いただいて、「岡山ドライバー体操」を開発しました。
 

――ドライバー体操、ですか。
 

はい。運転席に座ったままで実践できる、眠気覚ましの体操です。ツボを刺激してリフレッシュさせる狙いがあります。

リフツボ

――なるほど、ドライバーが「ダンサー」となって、運転席でダンスするから「ダンサー・イン・ザ・シート」なんですね!
 

そうです! ただ、それだけではインパクトに欠けるので、今回はそこにホラー要素を足しました。
 

――なんで足しちゃったんですか。
 

いいから続きをご覧ください。

疲れ気味のドライバー

渋滞で疲れ気味のドライバー。

隣のドライバー

突然、隣のドライバーが車窓を開けたかと思ったら……

奇妙な行動をするドライバー

猛スピードで奇妙な行動を……!

奇妙な行動をする女性ドライバー

慌てて発進するも、どのドライバーも狂ったように踊っている……!

ゾンビのように集まる人々

駐車場まで逃げたものの、とうとう車から降りてゾンビのように近づいてくる他ドライバーたち。

社内で暴れる人々

気付けば後部座席まで乗り込んできていて、絶体絶命!

もうダメだー! ……と思ったら、

車内で岡山ドライバー体操

実はみんな「岡山ドライバー体操」を踊っていたよ、というオチ。

岡山ドライバー体操の映像

みんなもやってみよう、岡山ドライバー体操。

映像紹介する藤村氏

という動画でした。
 

――ホラーからシュールに向かう展開、ものすごい落差ですね。
 

ありがとうございます。
 

――でも、これって、ゾンビっぽくする必要はあったんですか……?
 

それこそ、拡散されるためのフックとしてホラー要素を入れました。「眠気」も「ゾンビ」も「襲われる」意味で同じなので、掛け言葉にしているんですよね。
 

――なるほど。ゾンビに襲われるほうがよっぽど眠気は覚めると思いました。

笑顔の藤村氏

――ちなみに、この映像の役者はどなたがやられているんですか?
 

あ、それは、社員です。
 

――社員!? 岡山トヨペットの方たちって、あんな動きができるんですか?
 

メインで動いているのは役者さんたちですが、エキストラ的なゾンビは、岡山トヨペットの各店舗から集めた社員たちですね。
 

――一致団結が過ぎる。
 

でも、現実にゾンビはいないですからね、そういうときは、岡山ドライバー体操をしてもらいたいと思います。
 

――ありがとうございました。

おわりに

岡山は渋滞が激しいと感じる

こうして取材は終わりました。
 
藤村さんが何度も繰り返し強調されていたのは、「ただおもしろい動画を作るだけではなく、きちんと注意喚起をしたい」ということ。
 
「居眠り運転」は、渋滞が多い岡山に限ったテーマではありませんし、長距離ドライブなどをする方は、十分な睡眠とこまめな休憩はもちろんのこと、ぜひ「岡山ドライバ―体操」を実践してみてくださいね。

ちなみに、岡山トヨペットでは、5月31日まで「みんなで踊ろう! 岡山ドライバー体操大募集」キャンペーンをやっています。YouTubeに踊った体操をアップして特設サイトから動画を応募するとカタログギフトが抽選で当たりますので、ぜひぜひチャレンジしてみてください。
 
それでは!

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