2018/06/18 13:00

バウハウスで眠っていた巨匠のタイポグラフィがデジタル・フォントとして復活

Image: Adobe Creative Cloud/YouTube

100年ちかく経っても色褪せないタイポグラフィ。

1919年にドイツで開校し、デザインや美術工芸、建築などを教えたバウハウス。教師陣に、現代のビジュアルデザインの礎をつくったワシリー・カンディンスキーやモホリ=ナジ、近代建築の四大巨匠であるヴァルター・グロピウスやミース・ファン・デル・ローエなどがおり、現代美術・建築に大きな影響を与えた伝説的な学校です。

バウハウスは、当時の政治的な環境においてナチスら右翼勢力に目をつけられ、1933年、わずか14年の短い期間で閉校しました。しかし今では紆余曲折を経て、その血脈がイリノイ工科大学にあったり、ヴァイマルとデッサウにも大学や私設学校としてバウハウスの遺伝子が受け継がれています。

このたび、そんなバウハウス・デザイン学校から古いタイポグラフィが描かれたスケッチや未発表の手紙の断面が発見。それを機に著名な文字デザイナーErik Spiekermannと、その門下生たちにより5種類のデジタルフォントが作られたのです。

動画の制作元からわかるように、これらのフォントはAdobeのCreative Cloudメンバー限定で公開されます。この記事の公開時点では、全5種類のうち2つのフォントがダウンロード可能です(残りは随時公開予定)。

180618_bauhaus_fonts_adobe_1 Image: Typekit

まずそのひとつが、当時カリグラフィ講師でバウハウスのグラフィック・デザイン様式を確立した巨匠Joost Schmidtのタイポグラフィを基にした「Joschmi」。これは太字で、縦に真っ直ぐフォントを左右に分断する筋があり、直線と丸い角の組み合わせによるステンシル系フォントです。

180618_bauhaus_fonts_adobe_2 Image: Typekit

ふたつめは舞台デザインを教えていたものの、離職後イタリアでグラフィック・デザイナーとして有名ブランドのアートワークを多数創出したXanti Schawinskyのタイポグラフィを基にした「Xants」。こちらはセリフ体(文字のストロークに飾りがある書体)ですが曲線は細く、縦線は太く、aやgやfなどには装飾的な玉がブラ下がっているのが特徴です。

バウハウスの書体は、洗練されていながら力強く個性的で目立つもの。そこでAdobeは、これらのフォントを使い、巨匠たちのように実際にレイアウトを組んでデザインした作品で5つのコンテストを開催します。課題は任意のブランドのCI(コーポレイト・アイデンティティー)となるロゴ、ポスター、名刺、ホームページ、そしてBehanceでのプロジェクト作成です。

現在はロゴ部門が受付中です。参考までに、ちょっとしたチュートリアルも兼ねたロゴ作成動画もご覧ください。かなり自由にフォントを改造してもOKっぽいですよ?


Image: YouTube, Typekit
Source: Adobe, YouTube(1, 2, 3)

(岡本玄介)

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