2018/12/27 22:00

卵大の大きな悪露の塊が…原因と臭いが強いときの対処法は?

出産が終わると、女性の身体にはさまざまな変化が現れます。悪露もその一つです。とくに初めてのお産の場合はその量に驚くかもしれません。また、大きな悪露の塊が出てきたり臭いが強いと「何か異常があるのでは?」と不安になる人もいるでしょう。そこで、悪露とはどのようなものなのか、そして悪露の臭いが強いときの原因や対処法について解説します。

そもそも悪露とは何か?

出産後、膣から排出される分泌物を悪露といいます。胎盤の残りや子宮内膜、赤ちゃんを包んでいた卵膜の残り、血液などが子宮の中から排出されます。
産科では産後2~4週間後にお母さんの身体の回復を見るための健診を行いますが、その際に子宮の中に悪露が溜まりすぎていないかについても確認します。これは、子宮が順調に戻っているか(子宮復古)を判断する材料の一つになるためです。また、悪露の量は経産婦に比べて初産婦のほうが多いといわれています。これは、経産婦のほうが子宮復古するのが早いためです。

悪露が出てくるのはいつからいつまで?

期間の目安
悪露は、出産直後から出始めます。そして個人差はありますが、産後4~6週間ほどで出なくなります。その間に出る悪露の量は500~1000gほどといわれています。とはいっても、ずっと同じ量が出続けるわけではなく、はじめのうちは大量でだんだんと少なくなっていき、産後4~6週間ほどで落ち着いていきます。

悪露がないときもある?
出産を経た子宮が妊娠前の状態に戻るときに出るのが悪露ですので、産後に悪露の分泌が全くないということはありません。産後数日で多めに排泄されて、その後の量が少ないということはあり得るでしょう。極端に悪露が少ない場合には、子宮の中に悪露がたまって回復が遅れている可能性が考えられます。でも、出産直後や出産後数日(退院前)、2週間後や1ヶ月後などに決められた診察をきちんと受けていて指摘がなければ、とくに問題ありません。

悪露の大きさや色味、量はどれくらい?

出る時期によって色や性状も異なります。産後2~3日までは悪露の色は鮮やかな赤色で、粘り気があるのが特徴です。この時期に卵大の大きな血の塊が出ることもありますが、とくに心配しなくても大丈夫です。また、この時期は臭いも伴います。
これが産後1週間前後経つにつれて、褐色や茶褐色で粘り気は少なくなり、臭いも量も減少していきます。さらに分娩から3~4週間頃には黄色になり、その後は白っぽくなって出なくなっていきます。この時期になると、臭いもなくなります。

悪露の臭いが強い原因は?

原因
お話ししたように、産後2~3日の悪露は量も多く鮮血で臭いもありますが、だんだんと色は変化し、臭いも量も少なくなっていくのが通常です。
しかし、中には悪露の排出がスムーズに進まないケースがあります。子宮内に悪露が残って細菌が繁殖して感染症を起こした場合は、鼻を突くような嫌な臭いを放つようになります。このようなときには、子宮内の細菌感染によって炎症が起きているため、腹痛や高熱が出ます。これが「産褥熱」の原因の一つです。

対処法
産後2週間たっても臭いが強い状態である、悪露が真っ赤な鮮血のままである、下腹部の痛みを伴うなどの症状がある場合は注意が必要です。産院を受診して、悪露の状態を確認してもらうようにしましょう。

帝王切開や流産の場合でも悪露は出る?

悪露は、妊娠中に子宮に作られた胎盤が剥がれた部分からの出血や分泌物などですから、帝王切開でも悪露は出ます。帝王切開の場合は、手術の処置の際に胎盤なども取り除くため、膣からの分娩に比べて悪露の量が少ないといわれています。しかし、経腟分娩よりも子宮復古には時間がかかることもあり、悪露が出ている期間が長くなる傾向にあります。
流産の後は、あまり「悪露」という言い方はしませんが出血はあります。このときの出血は悪露よりも少なく、短い期間でなくなります。

子宮収縮剤と悪露の関係

悪露は、子宮が元の大きさに戻ろうと収縮することで排出されます。子宮の収縮は、後陣痛によって、また授乳などで乳頭が刺激されることによって自然に起こります。ところが、悪露がなかなか減らずにだらだらと出続けているような場合は、子宮復古不全の可能性があります。この場合は、人工的に子宮の収縮を促すために、病院で子宮収縮剤が使用されることがあります。

悪露が出るときは産褥パッド・ショーツを利用

お伝えしたように、産後の悪露は時期によってかなり違います。出産直後は、サイズの大きい悪露専用の産褥パッドや、産褥ショーツを使うとよいでしょう。とくに量が多い時期は産褥パッドをこまめに交換し、清潔を保つようにすることが大切。そして、悪露の量が少なくなるのに合わせて生理用ナプキンなどに変えていくのがおすすめです。生理用ナプキンも量に応じて、夜用のナプキンから昼用のものに変えていきましょう。産後は安静にして身体を休めることや育児が優先される生活になるため、妊娠中に用意しておくと安心です。

悪露は産後の身体の回復と密接に関係しています。お母さんの身体が妊娠前の状態に戻る期間は「産褥期」と呼ばれ、産後約6週間まではさまざまなトラブルが起きやすくなります。入院中は医師や助産師に経過を診てもらってケアしてもらえるものの、退院後は赤ちゃんのお世話に奔走するあまり、自分の身体のことはついつい後回しになりがちです。しかし、無理は禁物です。気になる症状がある場合は放っておかずに婦人科を受診するようにしましょう。

執筆者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

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