2018/11/29 18:00

産後はいつから動ける?すぐに動いたらだめ?普段の家事や外出、子どものお世話は?

女性にとって妊娠・出産は大きなイベント。身体に様々な変化が起こり、想像以上に大きな負担が掛かります。「出産後は休まずに家事や育児をしないといけない」と思うママは多いかもしれませんが、産後すぐに動くとママの身体に悪い影響を与えてしまうのです。
今回は、産後すぐに動かない方がいい理由や産褥期の過ごし方、外出の注意点などをご紹介します。

産後すぐに動いても良い?・産後すぐに動かないほうがいい理由は?

産後すぐに動かないほうがいい理由は、しっかり休まなければ身体にストレスがかかり、回復しづらくなってしまうからです。
妊娠・出産によって変化した身体は6〜8週間かけて妊娠前の状態へ戻っていきます。このことを「産後の肥立ち」といい、現在ではこの期間を「産褥期(さんじょくき)」と呼びます。産褥期はママの身体を回復させる大切な時期。出産で広がった骨盤や約10倍の大きさになっていた子宮は、元の大きさに戻るために収縮します。この時に生じる痛みのことを「後陣痛(こうじんつう)」といい、子宮が回復するための良い現象なのですが人によっては耐え難い痛みが現れることもあります。また産後約1ヶ月間は、胎盤の残り・子宮内膜・卵膜・血液・膣からの分泌物などが混じった「悪露(おろ)」が排出されます。
このように産褥期はママの身体に様々な変化が起こります。そもそも出産直後は身体に大きなダメージを受けており、痛みや疲労で起き上がれないママも少なくありません。これからの育児に向けてしっかり回復させるためには、産褥期は無理に動かずママの身体を休ませることが重要なのです。

・しっかり休まなければ身体に悪影響が…

産褥期にしっかり身体を休ませなければ、子宮が元の大きさに戻らず悪露が長く続く「子宮復古不全(しきゅうふっこふぜん)」や、子宮や直腸などが膣の入り口から飛び出してしまう「骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)」を引き起こす場合があります。
また、出産直後は体力も免疫力も低下しており感染症にかかりやすいので注意が必要です。ホルモンバランスも急激に変化し、育児による睡眠不足や疲労も重なり、情緒不安定な状態になってしまうケースもあります。

・どれくらいの期間動かないほうがいい?

少なくとも産後1ヶ月間は安静にすることが理想です。出産から約1ヶ月後を「産後の床上げ」といい、身体を休めるために敷いたままにしていた布団を片付けて普段の生活に復帰する様子を表した言葉です。産後1ヶ月を過ぎる頃には悪露もなくなり会陰切開や帝王切開の傷口も癒えることが多いため、体調が良ければ少し家事をしたり動いたりしても良いとされています。あくまで目安ですので、ご自身の体調と相談しながら無理のない程度で動くようにしてくださいね。

回復を早める産褥期の過ごし方とは?

産褥期の過ごし方で、今後の回復具合が変わってきます。頑張り屋さんのママほど無理をしてしまいがちですが、産褥期はしっかり身体を休めるようにしましょう。

産褥期の過ごし方のポイント


・安静第一に過ごす
産褥期は出産でダメージを受けた身体を休ませることが重要です。無理に動くと子宮の回復が遅れ悪露を長引かせる原因になり、後になって後遺症が現れることもあります。家事や育児は家族の協力を得る、重いものは持たない、車の運転は控えるなど、今後のためにも産褥期は身体をいたわり安静第一に過ごしましょう。

・不要不急の外出は避ける
産褥期は身体が完全に回復していません。無理をして外出すれば悪露が増えたり貧血を起こしたりする場合があります。また、免疫力も低下しているため感染症にかかりやすく注意が必要です。やむを得ず外出が必要な場合は、電車や人ごみを避けるようにして早めに帰るようにしましょう。

・睡眠時間をしっかりとる
産褥期は身体を回復させなければならないのに、疼痛や育児などで睡眠不足に陥りがちです。赤ちゃんが寝ている時に用事を済ませようと思わず、眠れる時には赤ちゃんの横で睡眠するようにしましょう。

・無理のない範囲で身体を動かす
基本的には安静が必要ですが、徐々に回復してきたら無理のない程度で身体を動かしましょう。「産褥体操」や「骨盤体操」は産後の体型戻しに有効な方法です。しかし、妊娠中に増えた脂肪は産褥期のママの身体や赤ちゃんの授乳に必要ですので、くれぐれも無理なダイエットは控えましょう。』

旦那さんや実家に手伝ってもらうのが必要・家事

新生児はミルクの回数も多く睡眠も不規則。母乳育児はママしかできないので、お手伝いをお願いしやすい掃除・洗濯などの家事はダンナさんや実家のご両親に甘えましょう。料理が苦手なダンナさんは多いので、お母さんがお手伝いに来てくれた時は、食事の作り置きをお願いするのも良いですね。

・買い物

産褥期は骨盤や子宮が元の状態に戻っていないため、重い荷物を持つことは避けたほうが良いです。日用品・お米・飲料などのかさばるものや重たい物はダンナさんにまとめ買いをしてもらうようにしましょう。
ネットスーパーや食材宅配サービスは手軽に注文でき玄関まで配達してくれるため便利です。ネットスーパーは時間指定で当日中に配達してくれるサービスもあります。お住まいの地域で利用できるスーパーやサービスをチェックしておきましょう。

・上の子のお世話

今回の出産が二人目や三人目の場合、上の子のお世話が心配ですね。里帰りできる場合は良いですが、ダンナさんが仕事で忙しい、家族が遠方で協力してもらいにくいといった場合は、ファミリーサポートや家事代行サービスなどを利用するのも選択肢のひとつです。有償にはなりますが、保育施設への送り迎えや子供の一時保育など産後ママには大助かりのサービスです。近年は家事や育児を支援してくれる自治体のサポートも増えていますので、出産前にお住まいの自治体で調べておきましょう。

子ども連れで外出する時に気を付けたいこと・注意点

産後は体力が回復していません。見た目にはわかりにくくママ自身も実感がわかないことが多いため、気づかないうちに無理をして貧血を起こしたり気分が悪くなったりする場合があります。赤ちゃんを連れて外出する際は、以下の点に気をつけましょう。


・外出は短時間にする
慣れない外出はママにも赤ちゃんにも負担がかかりますので、最初は短時間にするようにしましょう。ママも体力が低下しているので長時間歩かずエレベーターなどを積極的に利用し体力の消耗を防ぎましょう。

・電車や人の多い場所を避ける
産後のママや赤ちゃんは免疫力も低いので、人が多く混み合った場所は避けるようにしましょう。移動手段は電車やバスよりも車やタクシーがおすすめです。

・ママひとりでの行動を控える
赤ちゃんがいるのに外出先でママが体調を崩してしまっては大変です。できるだけ誰かに付き添ってもらうか、ママひとりで長時間連れ出さないようにしましょう。

・体温調節に気をくばる
赤ちゃんは体温調節が上手にできません。冬は温かくし夏は急な冷房で冷えないようにブランケットや帽子を持ち歩くと良いですね。産後ママも身体を冷やさないように気をつけましょう。』

・途中で気分が悪くなった場合の対処法

外出先でママの体調が悪くなった場合、まずはすぐに座って休憩するようにしてください。服装などで苦しい場所があればゆるめ、お茶やお水を飲んで落ち着かせましょう。駅や商業施設で体調不良になった場合、駅員さんやお店の人に助けを求めると救護室などに案内してくれる場合があります。休憩して落ち着いたとしても、その日は無理せずにすぐに帰るようにしましょう。体調不良が続く場合は病院を受診してください。

妊娠・出産で変化した身体を回復させるためには、産後すぐに動かず1ヶ月程は身体を休めることが重要です。産褥期にしっかり身体を休めないと回復が遅れ、今後の育児に影響するだけでなく産後後遺症を残すこともあります。
身体への負担を減らすためにも、家事や買い物、上の子のお世話などは家族にお願いして手伝ってもらうようにしましょう。難しい場合はネットスーパーや育児支援サービスを活用することをおすすめします。全てを一人でやろうとせずに、お願いできる人には甘え、活用できるサービスは利用して、産後育児を乗り切りましょう。

参考
・竹内正人産科医監修:はじめての妊娠・出産辞典(朝日新聞出版)

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