2019/02/11 20:00

働き方改革の影響は?社会人3年目に仕事のモチベーションを調査

就職後3年以内の離職率は10人に1人

政府による「働き方改革」が本格化して2年目。残業時間の是正や休日取得の推進が強まる中、希望の就業環境を求めて転職する人も少なくありません。厚生労働省より発表されたデータ(※)によると、就職後3年以内の離職率は31.8%。つまり10人中3人が、転職などを理由に離職していることになります。
そこで、学校法人三幸学園が運営する東京未来大学(本部:東京都足立区、理事長:昼間一彦、学長:角山剛)では、転職経験の無い社会人3年目の男女300名を対象に「仕事のモチベーション」に関する調査を実施しました。
(※)厚生労働省「新規学卒者の離職状況」の新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移より抜粋。

働き方改革を実感していない社会人3年目は約7割!

「あなたの会社で働き方改革は推進されていると感じますか?」の質問に対し、実感している社会人3年目は全体の3割程度、「実感していない(いいえ)・わからない」という回答が約7割近くになりました。
働き方改革が本格化して2年が経過しているにもかかわらず、実感する若手社員は少ないという結果になりました。
続いて「あなたの会社では具体的にどのような施策に取り組んでいますか?」との質問には、「休暇取得や有給休暇取得などのワークライフバランスの向上(47.7%)」が一番多く、次いで「長時間労働の是正(41.7%)」、「特に取り組んでいない(28.7%)」、「育児・介護の支援(24.7%)」と続きました。
「ワークライフバランスの向上」や「長時間労働の是正」の数値が高いことから、ワークライフバランスの向上や、長時間労働の是正は、労働として当たり前のことであり、働き改革ではないと捉えている若手社員が多いことが示唆されます。また、がむしゃらに働くより、自分自身の時間を充実させたいと考える若手が多い傾向にあることもわかりました。

給与面・プライベートを重視する若手が6割超

「あなたはどのような状況だと仕事のモチベーションが上がりますか?」との質問に対し、「給与が上がる」「休暇が取得できている」が共に約6割を占める一方で、「やりがいを感じている」は、約4割でした。仕事のやりがいより、生活のため、プライベートの充実のために働いているという若手社員の現実的な側面が伺えます。

働き方改革の推進が仕事のモチベーションUPに一定の効果

社会人1年目、2年目、3年目時の仕事のモチベーション(やる気)度合を0点から10点で聞いた質問では、3年目の男女平均が10点中4.7点で、5点を下回る結果になりました。また、1年目から2年目にかけて急激にモチベーションが低下する傾向にありました。
さらに、働き方改革を「実感している」と回答した人の方が、「実感していない」と回答した人に比べて仕事へのモチベーション度合がやや高いことがわかりました。働き方改革の推進が、少なからず仕事へのモチベーションアップに影響しているようです。

仕事のモチベーションが低い要因は「やりがいを感じない」

モチベーションが高い理由としては、「趣味や娯楽などの楽しみがある」という、仕事よりプライベートな理由をあげる人が多く、一方、モチベーションが低い理由としては「仕事に対してやりがいを感じることが出来ない」がトップでした。
これらの結果を踏まえ、3年以内の若手社員は、仕事に対して関心が低く、仕事に対するモチベーションを自分自身で管理できない、あるいはモチベーションについて十分な知識が無い人が多いことがわかりました。そのため、社会人3年目が転職のタイミングとなってしまいやすいことが伺える調査結果となりました。
【東京未来大学モチベーション研究所調べ】

東京未来大学 角山剛学長が調査結果を解説

今回の調査は、若手社員の意識がよく表れた結果になりました。一般的に、若いうちは給与や仕事に対する不満は小さくなく、休暇や給与という外的な刺激が仕事のモチベーションになることも悪いことではありません。
「三日、三月、三年」と言われますが、入社すぐは他社の友人を羨んで仕事への興味をなくすという経験をし、3年目で一度仕事へのやる気が無くなるというパターンはよく見られます。しかし3年を乗り越え、成功や失敗の経験を重ねていくことで、改めて仕事の面白さと愛着が生まれ、お金のためだけでなくやりがいを感じることが出来るようになっていきます。
仕事への慣れは、意欲減退や注意散漫といったネガティブな面もありますが、捉え方次第で飛躍するチャンスも秘めているのです。

【社会人3年目へのアンケート概要】
・調査主体:東京未来大学
・調査期間:2018年11月9日(金)~11月12日(日)
・分析対象:転職経験の無い社会人3年目の男女
・調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・有効回答数:300人

【角山剛学長プロフィール】
東京未来大学学長。産業・組織心理学専門。立教大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得。立教大学、東京国際大学を経て2011年9月より東京未来大学教授を務める。
2018年4月より学長に就任。
長くワーク・モチベーション研究に携わり今日に至る。元産業・組織心理学会会長。
ワーク・モチベーションに関する著書、論文多数執筆。

【東京未来大学】
学長:角山剛/設立年度:2007年
学部学科(専攻):こども心理学部こども心理学科(こども保育・教育専攻、心理専攻)
モチベーション行動科学部モチベーション行動科学科
学生数:1387名(2018年5月現在)
日本で唯一のモチベーション行動科学部を設置しており、人のやる気を高めて、行動を生み出す原動力を科学的に学ぶことが出来ます。自分自身だけでなく、他社や組織、コミュニティのモチベーションをマネジメントできる力と資格を取得することを目指しています。

参考サイト
東京未来大学 プレスリリース PRTIMES



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