2019/01/25 18:00

赤ちゃんタッチのプロである助産師さんに密着レポート! 「赤ちゃんタッチ」で親子にどんな変化が?

助産師が地域の保育園に出張?

妊娠・出産、子育て、それに伴う女性特有の健康管理までを行っているのが、女性の専門家である助産師。病院でお産を手伝うというイメージが先行してしまいますが、地域の子育て支援の場で活躍している助産師がいます。
中でも、“地域がつながる子育て支援”として注目を集めているのが株式会社 とらうべの助産師による「保育園出張講座」。助産師の資格をもつとらうべのスタッフが保育園と協力し、ママ・パパになったばかりの方のために、赤ちゃんタッチ(タッチケア)や離乳食、体調管理などの育児支援を行っています。中でも「赤ちゃんタッチ」は、親子の絆を強くするとママたちからも注目のケアです。
イクシル編集部では、この活動を取材すべく出張講座に密着。保育園、とらうべ、そして子育て真っ最中のママへのインタビューを通じて、その活動を探りました。

グローバルキッズ保育園の出張講座に参加

イクシル編集部が密着取材させていただいたのは、東京都江東区豊洲にある「グローバルキッズ豊洲五丁目保育園」で行われた「とらうべ保育園出張講座」の4回目。今回の実施プログラムは「赤ちゃんタッチと卒乳」です。
講座が行われた場所は、豊洲駅から歩いて5分ほどにあるグローバルキッズ保育園の一室。お日さまがたっぷり入る、明るくてきれいな部屋をお借りして行われました。

床にはマットとシルクバスタオルが敷かれ、準備万端。

講座がスタートする10時近くになると、赤ちゃんを抱っこした参加者のママたちが到着し、スタッフが笑顔で迎えいれます。参加者の一人に参加理由を伺いました。
Aさん「タッチケアに興味があったので参加しました。第3回に続き、今回で2回目です。子どもが小さいうちはどうしても外出が制限されるので、こうした赤ちゃんのためのイベントが近くであると、良い息抜きにもなってうれしいですね」

“社会や地域も子育て支援を”という考えのもと講座をスタート

そもそも、とらうべが「保育園出張講座」に取り組むようになった背景には、核家族化や地域のつながりの薄れから、“子育ての孤立化”や、“育児の不安・負担が増す”といった社会問題があり、地域の子育て支援により力を入れるようになっていました。
一方、グローバルキッズ保育園でも、以前より、子育て中の親子が気軽に集い不安や悩みを相談できる“地域の子育て拠点づくり”に注力していました。
今回の講座では、そんな目的を同じにする、とらうべとグローバルキッズ保育園の協力の下、開かれました。
この日集まったのは7組の親子。講師の助産師さんを囲むようにぐるっと輪になり講座が始まりました。

なごやかな雰囲気の中、講座がスタート。幸せホルモンの分泌を促す「赤ちゃんタッチ」。親子の絆を深めます

まず赤ちゃんタッチの説明がありました。赤ちゃんタッチは五感を使って赤ちゃんと触れ合うことで、親子の絆を深める“かかわりの技法”です。
幸せホルモン、愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されるので、ママも赤ちゃんも癒され、ストレスの緩和にもつながります。赤ちゃんへのスムーズなタッチのために用意されたのは、赤ちゃんの肌の成分に近い油脂で作られた『パックスベビー オイル』(※1)や肌触りの良い『シルクタオル』(※2)。 肌の保湿を兼ねてタッチをするときにはボディクリームで行うとよいことが紹介されました。

まずは手首をぐるぐるまわして、ママのウォーミングアップ。そして、赤ちゃんを裸にしたら(オムツもはずします!)いよいよ赤ちゃんタッチのスタート。

お人形の赤ちゃんを相手に、助産師さんがタッチの見本をやってみせます。最初は胸へのタッチ。擬音が大好きな赤ちゃんのために、擬音入りの歌をやさしく歌いながら、足、足指、お顔、背中へとタッチを進めていきました。

ママと赤ちゃんの素敵なコミュニケーションをお手伝い

その間、とらうべの助産師さんとグローバルキッズ保育園の保育士さんは、参加者1人ひとりを見守りながら、時には直接手をかしてサポートしていました。
最初は、ぎこちなかった参加者たちも次第にコツをつかみ、親子ならではの、ほほえましいコミュニケーションを楽しんでいました。
お母さんのニオイに包まれながら、お母さんの声を聴き、お顔を見て、お母さんの手でマッサージされる心地良さに、うとうとしたり、にっこりする赤ちゃんも。
途中、ハイハイができるお子さんは、好奇心の赴くままにハイハイしだす場面も。助産師さんいわく
「赤ちゃんの気分が乗らない時は無理しないで。それに、最初は少しのタッチでも十分ですよ。また、お顔へのタッチを嫌がる子は案外いるものです。でも続けていくうちに、この先、歯磨きがはじまった時の練習にもなるので続けていくといいですよ。最初はうまくいかなくても、続けていくうちにお子さんのほうからタッチをおねだりすることも。親子のきずなを築いていくことができます。」

卒乳の話を真剣に聞くママたち。その間、お子さんはスタッフにおまかせママたちが卒乳のお話を聞く間、保育士さんが赤ちゃんの遊び相手を務めます

さて、赤ちゃんタッチの後は、育児相談です。今回は「卒乳」のお話になりました。
赤ちゃんへのおっぱいをやめる時期、いわゆる「卒乳」は、参加者の方にとって興味津々のテーマだったようです。
この時間は、助産師さんや保育士さんが協力して、お子さんのめんどうをみます。お母さんをしばし一人にしてあげられる時間です。
どうしてもママから離れたがらない子以外は、おもちゃで遊ばせたり、抱っこしたりして、ママがじっくりお話を聞けるようにしていました。
おっぱい育児や混合育児のコツ、卒乳の上手なやり方などについての話を、みなさん真剣に聞いていました。その中で、おっぱいの搾乳がうまくいかないという悩みに、使いやすい搾乳器の紹介もありました。(※3)
卒乳はママにとってもお子さんにとっても大切なことであり、ひとりひとりタイミングも方法も違うようです。そのため、講座の後の個人的な相談にもこたえていました。他のテーマの時も必ず受けているそうです。

講座の後、参加者のみなさんに感想をお聞きしました。

Aさん「タッチケアもできてよかったです。卒乳のお話の時は、子どもを保育士さんがみてくれたので、じっくり聞けてよかったです。私は仕事に復帰するので、今から少しずつ情報を取り入れたいと思いました。」
Bさん「2人目の子と参加しました。上の子の時、卒乳が上手にできなかったので、個人的にも相談に乗っていただける講座はありがたいですね。タッチケアも家でゆっくりやってみたいです」
Cさん「今日は2回目のタッチケア講座に参加しました。うちの子は体をタッチされるのが好きみたいで、以前に教えていただいて家でもやったところ、大泣きしていたのが泣き止んだんです。幸せホルモン、大切にしたいと思いました」

赤ちゃんタッチと卒乳のお話で約1時間のプログラムでしたが、幸せホルモンの効果でしょうか。参加者のみなさんも笑顔でお帰りになり、改めて助産師さんや保育士さんの子育て支援活動の大切さを思いました。

『お母さんたちに自分だけの時間を』地域とのつながりを大切にする保育園

講座終了後、会場となったグローバルキッズ豊洲五丁目保育園の河合施設長に、出張保育講座についてお話を伺いました。『当園では、現代社会に即した保育園の新たな役割を模索していました。その一つが地域子育て支援です。これまでも定期的に「わらべうたを紹介する会」などを当園で開催するなど、地域とのよい関係づくりを築いてきました。
そんな中、とらうべさんから「保育園出張講座」のお話があり、新たな取り組みができるのでは?と協力をお受けしました。
それは、『お母さんたちに自分だけの時間を提供すること』です。
保育士だけで開く講座では、運営するのに手いっぱいで、どうしてもお子さんの面倒を見る所までは手が回りません。でも、とらうべさんと協力することで、講座の運営部分はとらうべさんにお任せし、お子さんの面倒は、私たち保育士が引き受ける協力体制が整いました。今回の出張講座では、参加したお母さんたちに、わずかでも一人の自由な時間を提供できました。
お子さんが小さい時は、そういったささやかな息抜きが大きなストレス解消にもつながるものです。これからも、親子のサポートに当園では取り組んでいきたいと思います。』

「何が正しいか」ということよりも「この子は今、何を求めているのか」を大切に。

保育園と協力し、子育て支援を行うとらうべの助産師のみなさんが活動を通して伝えたいことはなんなのでしょう。活動を終えた助産師のみなさんにインタビューしてみました。

■赤ちゃんタッチの出張講座で特に大切にしていることは何でしょうか?

タッチ(触れる)をすることで、“親子のかかわりの大切さ”を実感してほしいと思っています。赤ちゃんタッチは、イベント当日だけでなく家で行うのが本番!だから講座中に赤ちゃんとのタイミングが合わなくても大丈夫です。
講座では、触られることが嫌な記憶にならないように、「眠い」「お腹が空いた」など、赤ちゃんのペースを優先して過ごしてもらえるように配慮しながら、赤ちゃんタッチの手技やポイントを教えています。この講座で、ぜひ赤ちゃんとママならではの「かかわることの大切さ」を実感してください。

■助産師として、とらうべで展開したい妊婦さんやママのためのイベントや展望がありましたら教えてください。

赤ちゃんタッチ講座の継続的な開催ももちろんですが、妊娠中から知っておきたいテーマを取り上げた、妊婦さんやこれからパパになる人に向けたイベントも企画していきたいと思っています。
赤ちゃんがお腹にいるときから、子育ては始まっています。助産師は出産のときにだけ立ち会う人というイメージがあるかもしれません。でも、妊娠中から出産後まで継続的にかかわりを持ち、育児について、また産後の心や身体についても現実的に知ってもらう必要があるということを痛感しています。
とらうべ は、忙しい産院や小児科ではなかなか訊くことのできないような日常の悩みにも応えてきました。これからも、皆さまが親としての成長を感じながら、自信を持って育児をしていけるようなお手伝いをしていきたいと思っています。より楽に、楽しく安心して妊娠・育児生活が送れるようなリアルな情報やアドバイスを、生活に寄り添ってお届けしていきます。
私たち助産師の妊娠・育児講座に参加した皆さまが、その後の生活をより豊かに楽しく過ごせるようになることを心から願っています。

■とらうべから見て、いまどきの産後ママの環境や状況はどうでしょうか?また、アドバイスなどがありましたら教えてください。

さまざまな相談を受けながら感じていることは、今も昔も、親は誰もが「子どもにとってベストな育児をしたい」と必死だということ。でも、現代社会の一員として活躍している女性が多い今、人間としての自然な出産や子育ては、むしろ難しくなってきていると言わざるを得ません。出産して初めて育児を体感する人も多く、生まれたての赤ちゃんを抱っこしたこともなければ、育児を間近で見たことがない人もいます。
そんな中で、赤ちゃんのお世話や産後の身体、生活の変化に戸惑うのも当然です。
そこで便利なのがネットの情報ですが、不確かな情報や間違った情報にかえって惑わされてしまう人もいます。ネットで検索すれば必ず解決法が見つかるはずと思っても、「わが子の回答」はどこにも書いていないということに戸惑う人も多いようです。
産後のママからも「こんなはずじゃなかった!」「妊娠中から知っておきたかった!」という声をよく聞きます。いまどきのママや妊婦さんは、常にたくさんの情報に触れていますが、そのことが逆に、「出産・育児」をどのライフイベントよりも大変なものにしているように思えます。多くの情報の中から「正しさ」を探すような今の状況に、とても危機感を抱いています。
助産師としてママやパパにお伝えしたいのは、「何が正しいか」ということよりも「この子は今、何を求めているのか」ということを親として理解し、その時々に応えていってほしいということです。
育児をする上でいちばん大事なのは、普段から「五感」を使ってしっかりお子さんとかかわること。赤ちゃんにとってとても大事な0歳のうちに、そして戸惑いの多い妊娠中や産後の早いうちに、たくさん外に出てみてください。一人で頑張らずに、周りの人を頼ることが大事です。私たち助産師と話をしたり、いろんな赤ちゃん連れ家族に会ってみたり、ときにはおじいちゃんおばあちゃんと育児のことを話してみましょう。きっとたくさんのヒントが見つかり、育児がもっと楽しいものになっていくはずです。

株式会社とらうべのみなさん、インタビューありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんタッチは「赤ちゃんとのかかわりの技法」ということで、赤ちゃんの様子をよく観察し、呼吸を合わせてリラックスして行うことで親子関係が深まっていきます。
また、保育園が地域とのかかわりを持って、赤ちゃんタッチの専門家といえる助産師と手を取り、質の高い子育て支援を提供していることが分かりました。
インタビューの中でお話がありましたが、赤ちゃんタッチや育児相談などの活動は随時行っているそうなので、ご興味のある方は株式会社 とらうべ公式HPをご確認ください。

【商品紹介】

※1:赤ちゃんタッチで使用したオイル
パックスベビー オイル
マカデミアナッツ油に天然ビタミンEを配合し、さらっとして肌になじみやすく、乾燥から肌を守る植物性オイルです。
■容量:40ml
■単価:1,500円+税
■太陽油脂株式会社

※2:赤ちゃんタッチで使用したタオル
Bettaシルクタオル(赤ちゃんバスタオル)
タオルに使用されているシルクは「ヤママユガ」の繭からつくられたもの。糸自体にナノレベルの空洞があり「軽量」「UVカット効果」「消臭効果」などの機能が備わっています。
■サイズ:60cm/100cm 
■材質:綿83% シルク17% (重量比)
■参考価格:6,000円+税
■Bétta(ベッタ)

※3:紹介された搾乳器
スイング・マキシ電動さく乳器
4つのボタンで使いやすく、両胸同時搾乳が可能なため、短時間で搾乳したい、母乳量を増やしたいお母様におすすめです。
■メデラ株式会社
■参考価格:27,000円(税込み)



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