2019/02/04 12:00

なぜ私だけ?「モヤモヤ妊活」、「イライラ妊活」になっていませんか?

人と比べて落ち込んだり、イライラするのがツライ

妊活という言葉が定着しつつある今、妊娠への正しい情報や知識を得たり、自分の体のことを把握しようとする女性が増えています。そんな中、妊活中の女性が抱える悩みに「周りと比べてしまう」というものがあります。
先日、イクシル編集部に寄せられた妊活中の女性・Aさんは『周りを見ると、望んでいない、いわゆる“できちゃった婚”の人もたくさんいます。私はすぐにでも赤ちゃんが欲しいのになかなかできません。望まないのにすぐできる人もいる中、どうして私はできないのだろう?とモヤモヤする日々です。』

という辛い気持ちを抱いています。
Aさんは、幸いなことに検査では何も異常がなかったそうですが、Aさんのように周りの人と比べることで生まれる「モヤモヤ妊活」「イライラ妊活」にどう対処していけばいいのでしょうか?

妊活中に人と比べてモヤモヤする人は約4割

実はAさんだけでなく、他の人の妊娠・出産が気になってモヤモヤとした気持ちを抱いてしまうのは、妊活を経験した多くの人が実感していることです。
妊活経験者へのアンケートでも(*1)、苦労やつらかったことの第1位として「周囲からの妊娠・出産報告」(39.7%)を挙げています。
人は人、自分は自分と頭では分かっていても、身近な人の妊娠・出産と自分を比べ、「なぜ?私だけできないの?」と、理不尽に思ってモヤモヤしていた気持ちが、だんだん嫉妬に代わりイライラしてしまうようです。その辛さを和らげることはできるのでしょうか。

妬みは、そもそも自分を守るための防衛本能

そもそも、人を羨ましがったり妬んだりするのは、人間が「生命の危機を回避するための感情」として必要だったと言われています(*2)。たとえば、まだ資源が乏しい私たちの祖先の時代、周りがご飯をたくさんもらっているのに自分はあまりもらえなかったら、飢え死にしてしまうかもしれません。このような不公平を防ぐために“妬み”の感情が生まれたとされています。つまり、妬みや羨む感情は、自分の状況が不公平だと知らせるために人間本来に備わっている機能なのです。

ネガティブをポジティブに変えるクセをつけて乗り切ろう!

また、人と比べたり、人を妬む感情には、良い面と悪い面があるとも言われています。相手の悪口を言ったり、ネガティブ感情に陥ることは悪い面ですが、ネガティブな感情をバネにしてモチベーションをアップしたり、人と比べて初めて自分に足りない部分に気付き、努力して成長しようとするなど、良い面もあるのです。
モヤモヤしてストレスを抱えてしまうのは悪循環になります。Aさんをはじめ、モヤモヤ妊活で悩んでいる人は、人と比べることで自分を否定するのではなく、ネガティブな感情をポジティブな感情に変換することで乗り切ってほしいと思います。気持ちをポジティブにするクセをつけるようにすると、気持ちの切り替えも上手になります。
「おいしいものを食べる」「旅行に行ったりしてリラックスする」など、先輩妊活ママたちもいろいろなストレス解消法を見つけているようです。

体を冷やすことはすべての女性の敵

さて、前述のAさんには生理痛の悩みがあるとのことで次のように言っています。『万年冷え性があり、生理痛も重く、鎮痛剤を飲んで毎月頑張っています。冷え性と共に生理の際は大きい肉片のような塊が出てくることが多く、子供ができにくいことに関係はあるのでしょうか。』

というものです。冷えと妊娠の関係はとても深く、それ以上に、昔から冷えは体の敵とも言われています。排卵や月経を促す役割を担っているのは脳や卵巣から分泌されるホルモンで、血液の流れにより体全体に運ばれます。しかし、冷え性や運動不足で血流が悪くなると、このホルモンや栄養が届きにくくなるため妊娠にも影響してしまいます。さらに、子宮や卵巣にホルモンや栄養分が行きわたりにくくなると、月経不順や子宮筋腫、子宮内膜症などの症状にもつながると考えられています。
現代女性は、長時間のデスクワークや夜型の生活により血流の流れが悪くなっていると言われています。さらに、バランスの悪い食生活や、締め付ける下着、運動不足なども血流を滞らせ、冷え性を悪化させる要因に。
冷えで悩んでいる人は自分の生活を見直すことで冷え性を改善していきましょう。

体を内と外から温めて、効率良く冷え性対策

効率の良い冷え性対策のコツは、体の内側と外側から温めることです。ぜひ参考にして冷え性改善の手助けにしてください。

●体を内から温める食べ物(*3)
内側から温めるにはやはり食べ物。以下のような体を温める食べ物を積極的に取り入れるといいですよ。


ショウガ、ネギ、ニンニク、玉ネギ、蓮根、人参、かぼちゃ、ゴボウ など
はちみつ、味噌、粗塩、ゴマ、黒豆 など
リンゴ、ブドウ、ミカン、桃 など
卵、チーズ、レバー、小魚 など』

●体を外から温めるには
体を外から温めるには、首、手首、足首の3つの首を温めると効果的です。この部分は、太い血管が体の表面近くにあるためです。
中でも肝心なのが首です。人の体は首で気温を感じるしくみなので、首を温めると副交感神経が優位になり、リラックスして血流がよくなるためです。
ネックウォーマーやストールなどを常にバッグに用意しておき、少しでも寒いなと感じたら首を温めるのがおすすめです。

生理が重い場合は子宮筋腫や子宮内膜症の場合も

前述のAさんは生理痛にも悩んでいるとのことですが、医療法人オーク会 産婦人科医 田口早桐ドクターによると『月経が重い場合や月経痛がある場合は子宮内膜症または子宮筋腫の可能性があります。内膜症は超音波検査などで診断がつかない場合もあります。また、検査で異常がない場合でも、実際に卵管内で卵子と精子が出会っているのか、受精の状態はどうかなど、検査では分かり得ない状態も多くあります。(田口先生)』

とのことでした。子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離を繰り返し、月経のたびに進行していく病気です。
一方、子宮筋腫は主に子宮の平滑筋成分から発生し、女性ホルモンの作用で大きくなる良性腫瘍です。子宮筋腫自体は命にかかわるものではなく、大きさにより症状は人それぞれで、治療の必要がないものから手術が必要なもの、そして不妊や流産の原因になるものもあります。
そのため、生理痛がひどくなってきた、生理痛が重くなってきた、結婚して2年以上経つが妊娠しないなどの症状がある時は、子宮内膜症や子宮筋腫への注意が必要です。
そのうえで、田口ドクターは以下のようにおっしゃっていました。
『不妊のカップルの3分の1は原因不明です。適切な時期にステップアップしていくことで、原因がわかることもあります。(田口先生)』

モヤモヤ&イライラ妊活を脱却してポジティブ妊活へ

ストレス、食生活の変化、晩婚化や極端なダイエットなど、現代は妊娠しにくい時代と言われています。国立社会保障・人口問題研究所の調査(*4)によると、「不妊を心配したことがある」夫婦の割合は35%で、前回の調査(2010年)よりも増加しています。実に3組に1組の夫婦がなかなか妊娠しないと心配したことがあるのです。子どもがすでに1人いる夫婦でも、不妊の心配をしたことがある割合は45.4%にもなります。
Aさんも「自分だけなぜ?」と自分ひとりで悩んでいてはモヤモヤ妊活、イライラ妊活になってしまいます。生活改善や気持ちを切り替えることで、ぜひポジティブ妊活に変えていってください。

〔参考資料〕
*1ルナルナ「妊娠準備~妊活の実態」についての調査結果
*2: 坪田雄二「妬みの生起における予期の役割」
*3:出典:ビタリア製薬株式会社「体を温める食べ物」
*4:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」

回答協力:医療法人 オーク会 田口 早桐(たぐち さぎり)医師
日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会専門医、臨床遺伝専門医、母体保護法指定医。1990年川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学大学院にて抗精子抗体による不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、現在、オークなんばレディースクリニック院長。国際学術誌への投稿、国内外学会での研究発表を数多く行う。

監修:医療法人 オーク会
不妊治療を中心とした女性の医学を専門とするクリニックグループ。 本院のオーク住吉産婦人科(大阪市)は24時間365日態勢で、高度生殖医療を扱う「リプロダクションセンター」や、婦人科手術を行なう「サージセンター」、入院施設を完備。

【関連ニュース】

今日の運勢

おひつじ座

全体運

コミュニケーション運好調。オモシロそうな人を見つけたら、明...もっと見る >