2019/02/05 12:00

赤ちゃんに負担の少ない長距離移動の方法は?外出ができる時期と注意点

出産後、赤ちゃんとの生活が落ち着いてくると、里帰り出産後の帰宅や初めての旅行を計画するなど、遠くへお出かけする機会も出てきます。気になるのは、赤ちゃんに負担の少ない移動方法ですね。外出ができる時期と注意点について知っておきましょう。

長距離移動や遠出ができる時期

生後間もない1ヶ月の間は、赤ちゃんは外出を控えます。その新生児期を過ぎたら、1ヶ月健診やお宮参り、里帰り出産の場合の自宅への移動などで外出することがあるでしょう。
「長距離移動ができる月齢は◯ヶ月〜」といったルールはありませんが、まずは1ヶ月健診で順調に成長しているかを確認してもらうことは必須です。そこで産科医の診察を受けて問題がなければ、1日の中で少しずつ外に出て、外気に触れたり買い物にでかけたりするなどの時間を増やしていきます。

首が座る3~4ヶ月頃になると、少しお出かけもしやすくなりますが、まだまだ生活のリズムが整っておらず、ママの身体も完全に元通りにはなっていない時期です。体調を優先しましょう。初めての旅行はハーフバースデーの頃という声もよく聞きますが、これもあくまで目安。もちろん、それまでは絶対に旅行はNGというわけではありません。でも、急ぐ必要のない用事であれば、遠出は赤ちゃんと家族が一緒に無理なく出かけられるようになってからがよいでしょう。

ただし、さまざまな事情で、実家から自宅へ早めの時期に戻ったり、逆に帰省する用事ができたりするなど、長距離を移動する必要が出てくるときもあります。長距離移動による赤ちゃんへの影響や、持ち物、注意点などをきちんと把握しておくことが大切です。

長距離移動による赤ちゃんへの影響

長距離移動とひとことで言っても、その手段やかかる時間によって、赤ちゃんへの影響は異なります。
どのような手段であっても、チャイルドシートや抱っこ紐、ベビーカーなどで身体を固定された状態が続くと疲れも出やすく、赤ちゃんの身体にとって少なからず負担となります。大人が気づかないうちに汗をたくさんかいていたり、オムツが濡れたままになったりするなど不快な状態が続くこともあります。
車での移動中はチャイルドシートから降ろしてもらえないなど、泣いても抱っこしてもらえない状況が続くことはストレスにもなるでしょう。授乳やお昼寝が普段とは違うタイミングになりやすいため、生活のリズムが崩れないよう注意も必要です。

とくに公共交通機関を利用しての遠出は、大勢の人と接する機会が増えるため、風邪などにかかるリスクも高くなります。それぞれの交通手段のメリット・デメリットを理解して選択することも重要です。

長距離移動時に必要な持ち物

安心して移動するために、入念な持ち物の準備は欠かせません。必ず必要なものとしては以下のようなものがあります。


・オムツ(多めに)
・おしり拭き
・着替え
・授乳に必要なグッズ、または水分やミルク・離乳食を与えるために必要なグッズ
・母子手帳(外出先で受診が必要になった場合に備えて)』

また、あると安心なものとしては次のようなものが挙げられます。


・温度調節ができる掛け物
・オムツ替えシート
・ガーゼ、タオル
・ウェットティッシュ
・ゴミ袋
・おやつ
・お気に入りのおもちゃ など』

その他にも、普段の外出で必要になるものは忘れずに持ち歩きましょう。
長距離を移動するときは、予想外のことも起こり得ます。荷物に余裕があれば、とくにオムツや着替えなどは予備を多めにもっておくと安心です。

長距離移動をする際に気をつけたいポイント

自家用車
車での移動は、赤ちゃんの様子に合わせて自由に休憩をとることができ、荷物も運びやすいことが大きなメリットです。
安全を確保するためにチャイルドシートの取り付けは正しく行い、赤ちゃんを乗せたあとも、ベルトがきちんと留められているか必ず確認しましょう。窓から直射日光が差し込むこともあります。日よけカーテンなどをつけておくと、車内の明るさの調整ができて便利です。
ママやパパなど運転手が一人で、赤ちゃんと2人だけで移動する場合には、後部座席にいる赤ちゃんの状態を確認するためのミラーを取り付けておく方法もあります。多くのベビーシートやチャイルドシートは、体重10kg未満(生後9ヶ月頃まで)は後ろ向きに取り付けなければなりません。こまめにコミュニケーションを取るためにも、長時間走りつづけることはせず、サービスエリアなどでたびたび気分転換をはさむとよいでしょう。
また、車に長時間乗り続けることで「乳児揺さぶられ症候群」になる危険性もあるので、十分に注意が必要です。また、赤ちゃんを車の中に置いたままにすると熱中症になる危険もあります。季節を問わず、降りる際は短時間でも必ず一緒に連れていくようにしましょう。
ドライブでは渋滞に巻き込まれる可能性もあります。音がなるおもちゃを使えるのも自家用車ならでは。お気に入りの音楽をかけたり、手遊びをしたりするなど、赤ちゃんが退屈したときの対策を立てておくと安心です。

電車
電車で長距離移動をする際は、移動時間の短い新幹線を利用することが多いでしょう。駅の間隔が短い在来線とは異なり、一度発車するとすぐには降りられない不安はありますが、新幹線には、オムツ替えができるトイレや授乳もできる多目的室など、設備が整っています。あらかじめそのような設備がある号車を確認し、赤ちゃんがぐずっても出入りしやすいドア付近の座席を予約しておくことをおすすめします。とくに夏休みやお盆などの時期は混み合うため、早めに押さえておきましょう。また、ベビーカーを持ち歩く場合は、エレベーター待ちなど予想以上に時間がかかって大変な思いをすることもあります。乗車する時間に余裕を持って動き、混雑する時間帯を避けておくと安心です。

飛行機
生後間もない赤ちゃんでも、飛行機に乗ることは可能です。飛行機を利用する場合、気になるポイントの一つは、気圧の変化に耐えられるのかということ。大人のようにうまく耳抜きができないため、ぐずる原因にもなります。対応としては、授乳したりミルクや水分を飲ませたりしましょう。飲み込む動作で耳抜きができます。
オムツ交換のできるトイレ付近や、出入りしやすい席を確保しておくことも大切です。飛行機では、航空会社やフライト時間によっても異なりますが、一般的には赤ちゃん連れは優先搭乗させてもらえます。空港でベビーカーを借りられる、機内でストロー付きの水をもらえるといったサービスもあります。あらかじめ、利用する飛行機の設備やサービスを調べておくことが大事です。

フェリー・船
フェリーや船で移動する場合、大型であれば自家用車も乗せて移動できることは、大きなメリットです。ただし、クルーズ船の多くは生後6ヶ月から乗船可能など、年齢制限が設けられていることもあるため、必ず確認しましょう。
費用はかかりますが、フェリーの個室を利用すると、授乳や夜泣きなどにもストレスなく対応できます。また、オムツ替えやキッズスペースが設けられていたり、必要なものを売店で購入できたりすることが多いのも嬉しいポイントです。
ただし、大人と同じく、赤ちゃんも揺れで船酔いになる危険はあります。また、入浴はシャワーのみの可能性も高くなります。普段と異なる環境で長時間過ごすことになるため、とくに体調管理に気をつけ、トラブルに対応できるように準備しておく必要があります。

新幹線や電車、飛行機などの公共機関を使う際の注意点

家族のペースで動ける車移動とは異なり、公共機関を使う際は、振動が少なく短時間で移動できるメリットがあります。その一方で、赤ちゃんの機嫌が悪くなって隣の人や周りに迷惑がかからないか、乗り遅れたらどうしようといった心配もつきものです。
必要以上に気を遣うことはありませんが、最低限のマナーには注意し、移動中も安心して過ごせるためのグッズをしっかり用意しておきましょう。親が焦る気持ちは子どもにも伝わり、普段にはない様子をみせることもあります。せっかくのお出かけを無事に親子で楽しむために、時間に余裕をもって出発すれば大丈夫です。お世話に必要なグッズなどは成長とともに変わっていくため、移動中に先輩ママやパパの技も参考にしたりしながら、快適に過ごすコツを身につけていきましょう。

執筆者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

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