2019/01/30 12:00

基礎体温を測る時間は毎日同じ?基礎体温で分かる身体の状態

女性が健康管理をする上でバロメーターとなる基礎体温。うまく活用すれば自分の状態をきちんと知って、身体と心のリズムを整えることができます。正確な基礎体温を毎日の生活で役立てるために、測り方のポイントを知っておきましょう。

基礎体温ってどんなときの体温なの?

ヒトの体温は、一日の中でも上がったり下がったり大きく変動するため、目安になるものを決めることは簡単ではありません。最も安定していて同じ条件で体温を測ることができるのは、眠っているときです。基礎体温は、生命を維持するためだけに必要最小限のエネルギーを使っている睡眠中の体温なのです。ただし、眠っているときに自分で体温を測ることはできないため、朝目覚めたらすぐ、動き始める前に布団の中で測る方法が一般的になっています。

月経や妊娠、出産などに関わる女性ホルモンには、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類があります。黄体ホルモンには体温を上げる働きがあり、排卵後に黄体ホルモンの分泌が活発になると、体温は上がります。そのまま妊娠が成立しなければ月経が起こりますが、そのタイミングになると黄体ホルモンの分泌量が減るので、体温は下がります。このような仕組みがあるため、基礎体温の変化を把握すると、女性ホルモンの変化を予測することができるのです。

基礎体温をつける意味と正しいつけ方

女性の身体は月経により、通常28日ほどの一定のサイクルで変化しています。月経期間のあとは「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けられます。
基礎体温で低温期にあたる「卵胞期」は、心も身体も調子がよく、活発に過ごせる時期です。「排卵期」を境に基礎体温は高温期に入りますが、妊娠を望む人や避妊を希望する人にとって、この妊娠しやすい時期を把握しておくことはとても大切です。「黄体期」は基礎体温が高い状態が続きますが、月経前のこの時期はお肌のトラブルが起こりやすかったり、気持ちが不安定になったり、不調を感じる女性も少なくないでしょう。月経期になると基礎体温は下がり、身体はまた次の排卵に向けての準備を始めます。
ただし、身体のリズムは必ずしも一定ではなく、だれでも生理周期に多少のばらつきがあります。いつも、何となく身体の不調に悩まされたり、気分の落ち込みを感じていたりする人もいるでしょう。基礎体温をつけて月経の周期を把握することは、身体のリズムを把握し、排卵のタイミングや妊娠しやすい時期を知ることにつながります。そうすることで、体調の変化をある程度予想し、必要以上に悩まされることなく過ごす手がかりになるでしょう。また、月経不順などの不調がある場合、基礎体温をつけることで、原因となっている病気がみつかるきっかけになることもあります。
このような基礎体温をつけるメリットを得るためには、正しく計測し記録することが肝心です。基礎体温はわずかな変化となるため、少数点第2位まで計測できる「基礎体温計(婦人体温計とも呼ばれます)」を用意しましょう。これは、一般的なわきの下で測る体温計とは異なり、口の中で舌の裏側に感温部を当てる舌下体温計です。位置は、舌の裏側、中央の筋がある根本に当てるようにしましょう。体温計に記録機能がついているものもありますが、専用の基礎体温表を用意すると便利です。病院や薬局で配られているものもありますし、インターネットでダウンロードしたり、専用のアプリを使用したりすることもできます。毎日の計測を、まずは3周期続けてみましょう。

妊娠しやすい身体を維持する!基礎体温の測り方

妊娠を望む人もそうでない人も、基礎体温を活用するためには、正確に検温することが重要です。ポイントは、朝起きたらすぐに、トイレなどへも動かず、布団の中で計測すること。枕元に基礎体温計を準備しておき、毎朝の習慣にしましょう。
測る時刻は、できるだけ同じ時間のほうが望ましいですが、起きる時間が日によって異なる場合は、多少前後しても構いません。睡眠不足になったり、測るために起きることがストレスになったりして、その結果やめてしまうよりも、毎日続けることが肝心です。1日、2日忘れてしまうことがあっても気にせず、計測を続けましょう。

また、基礎体温表には、月経やおりもの、それ以外の出血の量、体調や気分、性交があった日など、身体と心に関する出来事を記録しておくことがおすすめです。妊娠を望む場合は、基礎体温の計測を続けることで、妊娠しやすい時期を把握することができます。また、妊娠を希望しているけれどなかなか叶わない、何か身体に不調があるのかな?と気になる際は、基礎体温表の記録を持って受診しましょう。診察がスムーズになり、解決の手立てがわかることもあります。気がかりなことがある人は、まずは基礎体温を測ってから婦人科を受診するのが理想的です。

基礎体温が2相にならないのは、測り方に問題あり?

基礎体温表は「低温期」と「高温期」の2相になるのが一般的ですが、必ずしもお手本のようにきれいなパターンになるわけではありません。月経の時期になると体温が少し下がる傾向がみられ、その後、上昇して高温期がしばらく続くというような感じでも、おおよそ2相になっていれば大きな心配はいりません。生活習慣が乱れたり、寝坊して計測する時間が大幅にずれたり、風邪を引くなどの理由でも、体温計の数値は変動します。

できる限り毎朝同じ時刻に、基礎体温計を正しく使って計測してみましょう。習慣になってくれば、3周期ほど続けると自分の傾向もみえてきます。仮にグラフが2相に分かれず低温期だけの場合は、無排卵性月経の可能性があり、高温期が短くて9日以内の場合は黄体機能不全の可能性もあります。気になることがあれば、病院を受診しましょう。

参考URL
・丘の上のお医者さん 「03. 基礎体温からわかること」
・オムロン 「基礎体温の基礎知識」

参考書籍
平田雅子 『不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本辞典』 2010,成美堂出版

執筆者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

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