2017/06/10 09:00

乳幼児の男の子に多い外鼠径ヘルニア

外鼠径ヘルニアは、いわゆる脱腸(鼠径ヘルニア)の一種です。小児に発症する鼠径ヘルニアのほとんどが外鼠径ヘルニアといわれています。ここでは、外鼠径ヘルニアが起こる仕組みや原因、治療の注意点について解説します。

外鼠径ヘルニアは小児に多く発症する

鼠径部とは、左右の太腿の付け根にある窪みのやや上の部分を指します。言い換えると、下腹部にある三角形状の部分です。鼠径ヘルニアは、小腸や大腸などの腹部の臓器が筋肉を包んでいる膜の外に飛び出すことにより鼠径部が膨張する状態のことです。脱腸と呼ばれることもあります。女の子の場合、卵巣や卵管がはみ出ることがあります。

外鼠径ヘルニアは自然治癒することが期待できず、子どもが外科手術を行うことが多い病気の一つです。男女共に発症しますが、比較的男の子に多いです。

外鼠径ヘルニアの原因は?

外鼠径ヘルニアは、腹膜鞘状突起(ふくまくしょうじょうとっき)という内臓の表面を覆っている腹膜の突起部分が出生時までに閉鎖せずに残っていることが原因の一つと考えられています。
腹膜鞘状突起は、胎児期に作られた精巣が鼠径部付近に下降する際、腹膜が一緒に突き出た状態です。
通常、腹膜鞘状突起は出生時までに閉鎖しますが、閉鎖せずに左右の鼠径部に残ることがあります。腹膜鞘状突起に腹圧がかかると、腸などの臓器が飛び出す外鼠径ヘルニアにつながります。

子どもの外鼠径ヘルニアは自然に治ることはほとんどなく、自然治癒を待つことにより手術のタイミングが遅れるのは望ましくありません。飛び出した臓器を元の位置に戻すことができない場合、早急に手術をする必要があります。合併症がない場合予後は良好です。

<まとめ>
腹部の臓器が脱腸し、大腿部の付け根のやや上部にある鼠径部が膨張する病気のことを鼠径ヘルニアといいます。外鼠径ヘルニアは、胎児期にできる腹膜鞘状突起の残存が原因の一つと考えられています。ほとんどの場合、手術が必要です。

参考元:
慶應義塾大学病院

岡山医療センター

川崎医科大学

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