2018/03/07 06:00

“健康長寿の家”に法則アリ!環境づくりで病気リスク軽減例も

 
昨年発表された厚生労働省の調査結果によると、日本人の平均寿命は女性が約87.14歳、男性が約80.98歳で過去最高を更新した。
 
だが、一方で、健康な日常生活を送れる期間を示す平均健康寿命は、女性が約75歳、男性が約72歳と、平均寿命より10年前後も短い。つまり、多くの高齢者が約10年もの間、医療や介護を必要としながら暮らしているのだ。
 
そういった背景もあり、近年では病気を未然に防ぐ予防医学が重要視されてきているが、なかでも「環境要素」という視点が注目を集めているという。これは簡単に言えば、温度や湿度、光、空気といった環境を構成するさまざまな要素のこと。これまで健康に影響を与えると考えられていた運動、食事、メンタルの3つの要素に付加された新しい要素で、「住環境」と密接に関係している。
 
実際、温度や空気といった住環境を適正に保つことにより健康寿命が延びることは、多くの研究や調査からも明らかになっているという。つまり、毎日多くの時間を過ごす住まいを安全・快適なものにすることが、結果的に健康長寿にもつながるというのだ。
 
温熱環境の悪化がヒートショック(急激な温度差による健康被害)や熱中症の原因となるのをはじめ、風通し、日当たり、見晴らし、騒音といった環境要素が健康に及ぼす影響は計り知れない。我慢を重ねると知らないうちにストレスがたまり、病気の要因にもなりかねない。
 
そんな健康に悪影響を及ぼす環境要素は、リフォームやちょっとの工夫で改善されるものもあるそう。そこで、快適な住環境を整えるためのポイントを紹介。
 
■落葉樹の家具や建材でシックハウス症候群を回避
 
室内の空気中の化学物質などによって引き起こされるシックハウス症候群。その原因は、人気の無垢のフローリング材などの中にも潜んでいるという。常緑樹の建材には、高濃度になると目や呼吸器を刺激する天然成分が多く含まれているので、使用するなら落葉樹の建材のほうがおすすめ。
 
■部屋の断熱性をUPすれば認知症の予防にも効果が!
 
冬場に多い心筋梗塞や脳卒中による死亡事故は、ヒートショックが原因とされ、家の断熱性を上げることで防止効果が期待できるという。さらに、断熱性を高めることで冷えや肩こり、腰痛、高血圧にも改善が見られるほか、脳の萎縮を抑え、認知症予防にもつながるという研究結果が報告されている。
 
■就寝前の照明の色を変えて発がんリスクも低減
 
乱れがちな睡眠リズムの調整に重要なのが照明の調節。生体リズムに合わせ、昼は100ルクス程度の明るく白っぽい光、夕方以降は50ルクス以下の暗めで赤っぽい光に調整することで、快眠が得られるという。夜更かしや不規則な生活で睡眠リズムが乱れると、発がんリスクが高まるという研究報告もあるので気をつけたいところだ。
 
■ベッドの配置を変えるだけで自律神経も整えられる
 
疲れを取る特効薬といえば睡眠だが、自律神経のバランスが崩れると生体リズムが乱れて睡眠の質も低下する。良質な睡眠を確保するためには寝室の環境を整えることもお忘れなく。ベッドを窓際に配置し、カーテンを少し開けておくだけで、朝の光で心地よく目覚めることができる。エアコンの風が直接当たらない位置がベター。

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