2018/03/23 11:00

ケアマネの質は面談で見抜く!判断のポイントを専門家語る

 
「こちらから携帯に電話をしても出ない、折り返しの電話もかけてくれない、というのが最初のケアマネジャー(以下・ケアマネ)だったので、本当に困りました。その揚げ句、利用説明もろくにしないで介護サービスの限度額まで、いろんなサービスを押し付けてくる。家族のイライラはたまるいっぽうだったので、別のケアマネに変更しました」
 
こう語るのは、要介護3の父親を介護する東京在住の50代女性。丁寧にサービスを説明してくれる今のケアマネになってからは、彼女の介護生活もずいぶんラクになったというーー。
 
「介護におけるケアマネジャー(以下・ケアマネ)の存在はとても重要です。実際、よいケアマネか悪いケアマネかで、要介護者とその家族の精神的、金銭的負担は大きく変わってくるんです」
 
そう語るのは、All Aboutガイドの介護アドバイザー・横井孝治さん。ケアマネ(介護支援専門員)の主な仕事は、介護保険制度において介護を必要とされる人のためにケアプラン(介護サービス計画書)の作成や介護サービスの調整・管理、訪問介護、通所介護、施設介護サービス  などなど、いまの介護は、ほぼ100%といっていいほどケアマネを通して行われている。
 
つまり、彼らは要介護者とその家族の介護生活をマネジメントする、大切なパートナー。これから親の介護を始める人にとって、よいケアマネを選ぶことが、介護において必要不可欠なのだ。
 
そこで、ケアマネの質を見抜く面談時のポイントを横井さんが教えてくれた。
 
【1】経験豊富? 資格を保有している?
 
ソーシャルワーカー、訪問介護員、保健師などの経験があるケアマネであれば、経験を通して得た知識を生かしたケアプラン作りが期待できる。面談の際には、本人の経歴や資格をきちんと聞こう。
 
【2】こちらの話をきちんと聞いてくれている?
 
こちらの悩みや要望などに応えたケアプランを作るためには、まずは話をしっかりと聞いてくれる人かどうかが必須条件。質問や相談に対して反応が鈍かったり、納得できる説明をしてくれないケアマネでは困る。たとえば、相談の途中なのに「わかりました」「◯◯サービスを使いましょう」など、課題の把握や根本的解決ではなく、その場しのぎの対応や安易なサービス提供をすすめてくる場合は要注意。
 
【3】緊急時などの対応は早い?
 
親の心身の状況によって、さまざまな疑問や要望が出てくる。そのときに、どこまですばやく、フットワークよく対応してくれるか、電話にはきちんと出てくれるかも重要なポイント。実際に何かの資料の入手などを依頼してみて、対応してくれるまでの早さを確認するのが有効。これはケアマネの知識やネットワーク、そして誠実さを知る手段にもなる。
 
【4】所属する事業所以外の介護サービスも説明してくれる?
 
ケアマネの中には、自分が所属する事業所のサービス内容だけをすすめてくる 営業マン のような人もいる。事業者の立場ではなく、利用者の立場でさまざまなサービスについて説明してくれる人を選びたい。サービスの提案を受けたときに、「ほかの選択肢はありませんか?」と聞いて、その反応を見るのが効果的だ。
 
【5】介護保険以外のサービスへの知識は豊富?
 
配食や理髪、バリアフリー化にともなう住宅工事費の助成など、独自に高齢者福祉サービスなどを行う市区町村もある。その知識が豊富なケアマネかどうかも知っておくと、介護保険のサービスとうまく組み合わせたいときにも相談に乗ってもらうことができる。「うちの町では、どんな高齢者サービスがありますか?」と聞いてみよう。
 
電話に出ない、サービスの選択肢が少ない、その理由を説明してくれない  など今のケアマネに疑問を持っている人もいるかもしれない。そういう場合は、ケアマネの質を見抜く面談時のポイントを参考に、担当ケアマネを一度チェックしてみるのもありだ。
 
ケアマネの変更はいつでもできる。ただし、別の事業所に変更する場合、介護サービス内容が変わる可能性があるので確認しよう。
 
「フットワークがよく、利用者の話をちゃんと聞く。そして自分自身の経験や考え方をきちんと言えるケアマネがベストです。事業所目線ではなく、利用者が求めているものを理解したうえで、そのための道のりをしっかりと説明してくれる人であれば頼りになります」

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