2017/09/19 11:00

京菓子の老舗・笹屋伊織に嫁ぎ、傾きかけた店を立て直して“女将”となった女性とは

京菓匠・笹屋伊織十代目女将 田丸みゆきさん 撮影/石川奈都子
京菓匠・笹屋伊織十代目女将 田丸みゆきさん 撮影/石川奈都子

 事業規模7倍、従業員3倍──傾きかかった老舗を再生させた辣腕女将と聞くと、どんな経営のプロか、アイデアマンかと思うが、さにあらず、ただ目の前のことに不器用なまでに全力で取り組んできただけという。証券レディー、秘書、中学校講師……幾多の迷走を経てたどり着いた天職・女将(おかみ)とは。

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「この上生菓子は、秋の七草のひとつをかたどっていますが、何に見えますか?」

 凛とした着物姿の女性が、ゆっくり穏やかな声で来場者に語りかける。

「答えは、萩です。緑の葉に、小さくて可憐なピンク色の花が咲いていることを表現しています。菓銘は、『こぼれ萩』。声に出すと美しい響きでしょう? 俳句の季語にもなっています」

 毎月1回、京都大丸(京都)と名鉄百貨店(名古屋)で講演会を行う田丸みゆきさん。彼女は、創業301年の老舗京菓子屋「笹屋伊織」の女将だ。京都は京菓子屋が多いが、300年以上も続く老舗は片手で数えるほどしかない。

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