2017/09/25 20:00

「死ぬことすら選べない」難病と30年間闘い続けたフルート奏者に、力を与えた言葉

フルート・オカリナ奏者/講演家 さくらいりょうこさん 撮影/竹内摩耶
フルート・オカリナ奏者/講演家 さくらいりょうこさん 撮影/竹内摩耶

 フルート奏者として将来を嘱望された音大時代、さくらいりょうこさんは、難病のクローン病を発病する。壮絶な闘病生活の末、なんとかプロの音楽家として再起したもののその後、2度も同じ病に倒れ、夢を断たれる。死ぬことすら選べない絶望──彼女に生きる力を与えたのは、いつも誰かがくれた“言葉”だった。

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 2017年4月20日、京都国際会館。さくらいは3000人の観客の前に立っていた。一生、治らないといわれる難病を抱えながら、夢をもって生きてきた体験談を、フルートとオカリナの演奏を交えて語るという講演である。

 同様の講演会は数多く行ってきており、観客数はすでに延べ33万人を超えていた。

 だが今回は、今までに立ったことのないような大舞台。緊張は、もちろん、した。だが実際に舞台へと踏み出し、まぶしい光に包まれたとたん、舞台に立つワクワクが一気に押し寄せる。40分間の語りと演奏を終えると、会場は大喝采に包まれた。その瞬間、涙がこみ上げる。そしてスタッフから「後ろのほうの席の人たちまで全員が立ち上がって拍手していましたよ」と聞かされたとき、感謝の気持ちでいっぱいになった。「生きてきてよかった」──。

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