2019/03/04 11:00

研究者から小説家へと転身した伊与原新さん、科学を通して描く「人間ドラマ」

「そのモノ自体はすごくロマンチックなのですが、でも、ストーリーは違ったものにしたかったんです。そこで、絶望した男の物語にしようと思い、ストーリーを考えはじめました。また、自分の昔の専門分野に近いこともあり、月に関する科学的な知識も少し取り入れようと思いました

 太古の昔、月は今よりも速く、くるくると自転していて、あらゆる面が地球から見えていたこと。月は1年に3・8cmずつ地球から遠ざかっていて、地球と月が生まれた40億年前より昔は地球との距離は今の半分以下で、地球から見える月の大きさは今の6倍以上だったこと。

 絶望した男へ月にまつわるエピソードを披露するタクシー運転手は、元高校の地学の教師だった。

「僕の先輩に、研究者への道を途中でやめて高校の教師になった人がいるんです。また、科学への熱い思いを持ったまま教職に就いて、科学部や天文部の顧問として熱心に教育活動をしている人もいます。この運転手さんには、そうした人たちの存在が反映されているんです」

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