2019/03/04 11:00

研究者から小説家へと転身した伊与原新さん、科学を通して描く「人間ドラマ」

 また、主人公の男性の境遇や心情は、伊与原さん自身にも共通するものがあるという。

「僕は大学での研究をやめて小説の世界に入ってきています。ですから、いつ、人生につまずいてもおかしくなかったですし、『いざとなったら親に頼れる』という甘えた気持ちもわかります。

 ただ、僕は主人公のように、親に対して屈折した気持ちはないですが(笑)

科学に興味がない人にこそ
読んでほしい

 本書の企画段階で、伊与原さんは編集者から貝の博物館に関する話を聞いたという。その話をきっかけに書かれたのが『アンモナイトの探し方』。

 北海道を舞台に、屈折した気持ちを抱える少年とアンモナイト化石の採集に人生をかけてきた老人のひと夏の交流を描いた作品だ。

「編集者の方が訪れたのは、在野の貝研究者が集めた膨大な標本が展示されている、神奈川県真鶴町の遠藤貝類博物館です。実は、アンモナイトにも有名なコレクターがいて、その方のコレクションは極めて学術的価値が高い。この物語は、そうした話をきっかけに立ち上がりました」

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