2017/07/31 10:55

岩井志麻子がヒョウ柄で登場 『嘘と人形』サイン&トークショー

書泉グランデ(神保町)にディスプレイ中の『嘘と人形』特大ポスター
書泉グランデ(神保町)にディスプレイ中の『嘘と人形』特大ポスター

8月1日(火)、東京・秋葉原の「書泉ブックタワー」にて、岩井志麻子の『嘘と人形』発刊を記念したサイン会&トークショーが開催される。

〈テレビで岩井志麻子を見るたび、私は姉である本間切美を思い出す。生前、姉は芸術家になりたかった。ネットではカルト的な人気があった姉だが、芸術家としては凡庸で素人目でも稚拙とわかる作品は、見る者を不快にさせ不気味で狂気に満ちあふれていた。

そして願いは死をもって成就した。切断された姉の首は、彼女の住んでいたマンションの一室で、子供たちに人気のヒョウのぬいぐるみの首にくるまれて転がっていた。この猟奇的な殺され方は、なぜかQ国で起きた「ガオちゃん殺人事件」に酷似していた……〉

『嘘と人形』は、東京近郊の貧困地域で生まれ育った姉妹、その悲惨な生い立ちと顛末を描いた作品だ。1999年発表の『ぼっけえ、きょうてえ』で、第6回日本ホラー小説大賞と第13回山本周五郎賞を受賞した岩井だが、今作について文芸評論家の清水良典は「現代においてもっとも貧しいもの、もっとも恐ろしいものを描く作者の新境地である」とコメント。格差の拡大とグローバル化が生んだ貧困者の恐ろしい魔界を描く新しいミステリー小説となっている。

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