2018/05/11 11:13

グローバリズムの実態を知る書『トマト缶の黒い真実』 著者はなぜトマト缶を題材に?

ジャン=バティスト・マレ著『トマト缶の黒い真実』 (田中裕子訳、太田出版刊)
ジャン=バティスト・マレ著『トマト缶の黒い真実』 (田中裕子訳、太田出版刊)

トマト缶は、パスタ、カレー、スープ、煮込み料理など用途が広く、どんなスーパーにも陳列されている商品だが、その生産と流通の裏側を初めて明らかにした衝撃的なノンフィクションが『トマト缶の黒い真実』(ジャン=バティスト・マレ・著 田中裕子・訳/太田出版)だ。

著者のジャン=バティスト・マレは、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材を行い、産地偽装、健康被害、劣悪な労働環境の実態を明らかにしたが、彼はなぜ「トマト缶」をテーマに取り上げようと思ったのか? マレによれば、故郷(フランスのプロヴァンス地方)のトマト加工工場が中国の食品グループに買収されたことがきっかけだったそうだ。

「2011年に、初めてその工場で中国産の濃縮トマトのドラム缶が大量に積まれているのを見たのが本書を書くきっかけです。かつてはわたしの祖母のように、地域で収穫されたトマトを使ってトマトペーストを手作りするのが普通だったのに、いまは中国からの濃縮トマトしかありません。

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