2019/02/02 09:00

石油産業の近代史 中東の産油国はなぜ欧米資本の独占から逃れられた?

1873年、ロシアのバクーには、スウェーデンからノーベル兄弟が参入します。弟のアルフレッド・ノーベルが、後にノーベル賞を創設します。このバクー油田事業に、ヨーロッパ最大の金融資本ロスチャイルドも投資し、これをきっかけにロシア・ヨーロッパの石油事業を掌握します。

石油の産業化は、蒸気機関による産業革命を、新たなスピードで驀進させる第二次産業革命に導きました。石油は、石油化学工業が生み出す産業素材によって、最大の基幹産業へと変貌し、世界の主要な産業資本家の活躍の場となります。

1908年に中東で原油が採掘された時は、利権をめぐり、イギリス、オランダ、フランス、アメリカがしのぎを削りました。1950 年代、世界の石油は石油メジャー・セブンシスターズと称されるアメリカ、イギリス、オランダ系の7社のカルテルに支配されました。

1960年に、このような欧米資本の独占に対して中東の産油国が立ち上がります。OPECの誕生です。石油メジャーに対して共同で石油価格を交渉し、中東戦争ではイスラエル支援国への禁輸など、石油を武器に欧米諸国と戦いました。そして1970年代に産油国は次々と石油施設を国有化します。1980年代を境に、膨大なオイルマネーが産油国に流れこみ、世界のイスラム社会の経済力を底上げし、特に湾岸産油国の驚異の経済成長を実現しました。

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