2018/06/17 11:00

玄(くろ)の島|川奈まり子の奇譚蒐集・連載【九】

 八重洲(やえす)という地名は、東京駅で電車を乗り降りした経験がある人なら見聞きしたことがあると思う。東京駅には八重洲北口・八重洲中央口・八重洲南口という出入口や八重洲地下街というショッピングモールがあり、駅構内を歩けばそれらの案内表示を目にしないではいられないからだ。

 しかし、この地名の由来となると、東京者にもあまり知られていない。

 八重洲は「耶楊子(やようす)」の音韻を訛らせて当て字した造語で、耶楊子は、オランダの航海士「ヤン・ヨーステン・ファン・ローデンステイン(Jan Joosten van Lodensteyn 1557年頃~1623年)」の日本名である。

 ヤン・ヨーステンは1600年(慶長5年)、帆船リーフデ号で航海長の三浦按針ことウィリアム・アダムス他24名の船員と共に日本に漂着した。そして徳川家康に召しあげられ、江戸城のお堀端に屋敷を構えるようになったところ、そこが後に八代洲河岸(やよすがし)と呼ばれるようになり、現在の八重洲という地名に転じていった。

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