2018/10/27 15:00

『霊は"見える人"へ寄り付いてくる』 不動明王を信心する母に育てられた男|川奈まり子の奇譚蒐集


『黒い眼』


 今から50年近く前のこと。加藤英二さんの母方の叔母、洋子さんが突然、奇妙な病に冒された。左右の眼球の白目が真っ黒になり、飲まず食わずで夜も眠らず一日中ずっと何かブツブツ呟いているようになってしまったのだ。 

 親戚一同で洋子さんを病院の精神科に入院させたが、病名がわからず、点滴で栄養を補給したり睡眠薬で眠らせたりすることしかできなかった。家族や医師と会話することも不可能で、ただ生かしておくだけという状況が3ヶ月も続いた。

 そんなある日、彼女の従姉にあたる加藤さんの母がお見舞いに行って話しかけると、急に両の眼に白目が戻って、問いかけに応えた。
 聞けば、洋子さんは3月半ほど前に家を大掃除して、そのとき神棚にあった古いお札やご神体を庭で焼いてしまったのだという。

 加藤さんの母は、すぐに知り合いの拝み屋に相談した。すると拝み屋から「千葉のお滝不動の水を飲ませなさい」と告げられた。
 千葉のお滝不動というのは、千葉県の御瀧山金蔵寺の愛称だ。
 果たして、御瀧山金蔵寺に行ってみたら、たしかに「行者の滝」と呼ばれる湧き水が境内にあって、霊験あらたかな縁起物として尊ばれていた。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

家で好きなことに没頭しよう。ペットと遊べば時間を忘れそう。...もっと見る >