2019/01/27 18:30

万が一教育費が不足したら、奨学金と教育ローンどちらを選ぶ?

万が一教育費が不足したら、奨学金と教育ローンどちらを選ぶ?
万が一教育費が不足したら、奨学金と教育ローンどちらを選ぶ?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。


長年自営業をやっており、妻はそこの従業員として働いています。経営自体は落ち着いているのですが、子供が大学付属の私立高校に進学予定で、下の子も同じような進路になった場合にお金が足りないのではないかと不安です。子供たちに負担をかけないようにするのが大前提ですが、この先、経営が傾く可能性もありえます。万が一に備える場合、現在の経済状況では教育ローンを借りるのと、子供に奨学金を借りてもらうのと、どちらがよいでしょうか?

〈相談者プロフィール〉
・男性、46歳、既婚(妻:42歳・会社員)、子供2人(14歳、11歳)
・職業:自営業
・手取り世帯月収:夫47万円
・手取り年間ボーナス:24万円
※妻の収入10万円は家計に含まない

【資産状況】
・預貯金:230万円
・有価証券:30万円

【支出の内訳(45.25万円)】
・住居費:13.1万円(住宅ローン残債1500万円)
・保険:2.1万円
・教養・教育費:7万円(塾、習い事)
・通信費:1.4万円(携帯3台、Wi-Fi)
・自動車:1.2万円(ガソリン、ETC、駐車場代)
・食費:6.4万円(自宅での食事が多い)
・水道光熱費:2.2万円
・日用品:1.8万円(ペット用品代含む)
・趣味・娯楽:0.7万円
・衣服・美容:1.2万円(子供の洋服代含む)
・健康・医療:0.25万円
・交通費:0.6万円 
・夫お小遣い:3万円
・妻お小遣い:1.5万円
・子供お小遣い:0.3万円
 (4月からは下の子に0.1万円の予定)
・先取り貯蓄:1万円
・不明金:1.5万円

FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkファイナンシャルプランナーの宮城です。お子さんの進学費用は、頭を悩ませるところですよね。今後の学費がどうかかるのかと、その工面が難しい場合について考えてみましょう。

私立高校進学の際に受けられる補助とは?

まず、私立高校はお金がかかるイメージですが、東京都では2017年から授業料の補助に取り組んでいます。

住民税額により補助額は異なりますが、2019年は最大で44万9000円の補助が受けられます。よくいう高校授業料の無償化の制度で、正式名称は「私立高等学校授業料軽減助成事業」です。配偶者の住民税額も関係しますので、確認の上、いくら補助が受けられるかインターネットで検索してみるとよいでしょう。また、中学3年生になると、早い段階で進路説明会がありますので、そこで奨学生・特待生などについても質問してみたらいいと思います。

また、世帯年収が960万円以下の場合は、国の「高等学校等就学支援金」もあわせて受けられます。これは1ヵ月9900円、年間で11万8800円です。助成されるのは進学する学校の年間授業料です。親御さんが負担するのは、制服等の必需品や、学校設備費、修学旅行の積立、PTA会費などになると思いますので、収入によっては随分と負担が少なく通わせられます。

奨学金と教育ローンは何が違うのか?

では、一番心配されている、奨学金と教育ローンについて比べてみましょう。

すでにご存知かと思いますが、奨学金はお子さんが抱える借金 になります。日本学生支援機構の奨学金は、平成30年度では利息が0.22%程度と、とても安い金利で借りられます。成績や家庭状況によっては、無利息で借りることもできます。借りるには親の収入が影響するほか、状況に応じて、利子ありと利子なしをあわせて借りることも可能です。

1ヵ月に借りられる金額は、利子ありの場合で月額2万円~12万円(1万円刻み)。利子なしの場合は、最大で6万4000円です。奨学金には給付型もあります。学校ごとに基準なども異なり、成績が優秀、スポーツなどの課外活動で一定条件に当てはまるなど、条件は様々です。付属の高校であれば、早めに情報を得られるかもしれないので、ぜひ聞いてみましょう。

一方、教育ローンは親が借りるもの です。国の教育ローンで金利は1.75%。奨学金に比べると高い金利です。上限は、お子さん一人につき350万円。これから老後に向けての準備が必要な親御さんたちにとって、大きな借金となります。

借りる前に、お子さんが就職後、多少返済の負担をしてくれることを条件に利用するのなら、よいと思います。「奨学金を申し込み、利用できなかったら教育ローンを使う」と順序をつけて考えておくといいでしょう。

奨学金は何を目安にいくら借りる?

奨学金の場合、返済(奨学金では「返還」といいます)は貸与が終了した月の翌月から数えて7ヵ月目。3月卒業の場合ですと10月から返還が始まります。

最近の大卒の初任給は平均20万7000円ほどですので手取りにすると、16~17万円ほどでしょうか。奨学金を利用する金額にもよりますが、返済が可能かどうかが大切なポイントとなります。日本学生支援機構のサイトで、借りる金額のシミュレーションをしてみると、返済額をイメージしやすいと思います。返済が始まり、その後延滞が続くと、債権回収会社から連絡が来ることもありますので、お子さん自身がお金を借りるという自覚をしっかり持った上で申請するようにしましょう。

いくら借りるかは「お子さんが返せる額」を考えておくとよいと思います。大学はあくまで「学びたい子供が行く学校」です。自分が学ぶための学費のことなのですから、親がすべてを負担するという発想はやめましょう。在学中は、アルバイトをして、大学生活を支えるくらいのことをしてもらってもよいと思いますよ。

税金の基礎知識を身につけて賢く貯蓄する

進学に向けてがんばっているお子さんがいるご家庭は、貯蓄がしにくいのも当たり前だと思います。ですが、収入が不安定であるということも考慮し、できるだけ日々の無駄となっている支出を減らして、貯蓄をする意識をして過ごしましょう。

また、今は児童手当てが出ているので、お子さんは扶養控除の対象にはなりませんが、16歳になると一般扶養控除で38万円、19歳になると特定扶養控除で63万円の控除が受けられます。その分課税所得を減らすことができますので節税につながります。

大学に進学すると、アルバイトをするお子さんも増えます。時間があるからとアルバイトをし過ぎて、1年間で103万円を超えるほど収入を得ると、親御さんはお子さんを扶養控除の対象に入れることができなくなるので、お子さんにもしっかり伝えておきましょう。

お子さん自身に対しては勤労学生が適応されるので、アルバイト代が年間130万円を超えるまでは課税されません。こういったことも、知識としては持っていてほしいと思います。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。本気で家計を変えたい人のための「貯まる家計養成プログラム」を提供しています。

(mirai talkのFP相談)



【関連ニュース】

今日の運勢

おひつじ座

全体運

コミュニケーション運好調。オモシロそうな人を見つけたら、明...もっと見る >