2019/02/04 18:30

膨れ上がった支出に感覚が麻痺、高収入50代夫婦の家計

膨れ上がった支出に感覚が麻痺、高収入50代夫婦の家計
膨れ上がった支出に感覚が麻痺、高収入50代夫婦の家計

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はマネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。


やっと子供1人が春から社会人になります。3人目はこれから大学受験で、予備校などにまだまだお金がかかります。子供の教育には出せる分だけ出すというやりくりをしていたため、当たり前ですが、貯金はあまりありません。膨れ上がってしまう支出に感覚が麻痺している部分があり、すぐには無理でも少しずつペースを落とした生活を送っていくよう心がけたいと思っています。そこで、プロによる我が家の支出適正額について、アドバイスをお願いします。

〈相談者プロフィール〉
・女性、50歳、既婚(夫:50歳・自営業)
・子供3人:22歳(大4)、18歳(大1)、15歳(高1)
・職業:パート
・手取り世帯月収:夫79万円
・手取り年間ボーナス:夫79万円
※妻のパート代14万円は家計に含まない

【資産状況】
・預貯金:120万円
・有価証券:400万円(株式、親からの相続)
・車のローン:220万円

【支出の内訳(78.45万円)】
・住居費:8万円
 (ローン支払い済み。管理費、修繕費積立、駐車場代含む)
・保険:3.2万円
・教養・教育費:21.9万円
 (予備校代、英会話代含む)
・通信費:1.9万円(携帯3台分)
・自動車:8.7万円(車のローンなど)
・食費:17万円(ほとんどお惣菜と外食)
・水道光熱費:1.9万円
・日用品:3.4万円(ペットのエサ代含む)
・趣味・娯楽:1万円(妻のテニススクール代)
・衣服・美容:0.9万円
・健康・医療:2.3万円(歯科矯正代など)
・交通費:0.25万円 
・子供のお小遣い:1万円
・貯蓄:5万円
・不明金:2万円

FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkファイナンシャルプランナーの秋山です。上のお子さんが社会人になられるのですね。おめでとうございます。親御さんが負担する生活費などが少し軽減する半面、新たに支出が増えそうな要因もあるということで心配は尽きないですね。そろそろ老後も意識しなくてはいけませんから、支出について項目ごとに金額を確認をしていきましょう。

お金の流れが少し変化する時期

今まで子供3人の生活費、学費を支払う必要があったのに、1人分配慮しなくなるということは、親としては少し楽になるように感じますね。上のお子さんが、ご実家から仕事に行かれるのか、家を出て本当に独立されるのかわかりませんが、ご実家で同居する場合、収入を得られるようになれば独立した大人と認識して、生活費を多少なりとも負担してもらう約束をしておきましょう。

そして、生活費は大体1人分少なくなったと考え、支出を削るようにしていきたいものです。そうは言うものの、ご相談者さんのご家庭の1ヵ月の収入は多く、生活費に十分すぎるほどお金をかけてきたようです。自営業であると、長く働けるメリットもあるでしょうが、リタイヤするときの退職金などはご自分で準備しなくてはいけません。つまり、老後資金は自分たちでしっかり準備しておかなくては、暮らしていけなくなるということです。

ご相談者さんの年金加入状況などはわかりませんが、もし国民年金だけの場合は、1ヵ月分の年金額は6.5万円ほどが2019年の満額です。実際に受給する年齢になると、この金額より少ないかもしれませんから、2人分合わせても1ヵ月暮らせるほどの金額をもらえないでしょう。不足部分はご自分たちで準備した老後資金で補てんすることになります。そうなると、いくら必要になるでしょうか。今のうちから見当をつけ、支出をカットしたり、貯める仕組みを作ったりして、準備を始めたほうがよいことがおわかりかと思います。

いくら支出をカットすればいい?理想的な割合

ご相談者さんの支出は、お気づきではないかもしれませんが、食費や教育費、日用品など、お子さんの教育費だけでなく全体的に支出が多めです。収入が多いので、支出も合わせて多くなってしまっているのだと思いますが、これを一般的な支出に近づけることができると、貯蓄などに回せるお金が増えてきますので、少しでも減らすように意識してみましょう。

よく、家計の理想的な割合とか、適正な割合といわれるものがありますが、ご相談者さんの場合、収入が多い分、それに合わせると支出が多くなってしまいます。例えば、高校生、大学生のお子さんがいる世帯では、食費は手取りの16.5%ほど、日用品は3%、教育費は6.5%などと言われます。しかし、ご相談者さんのご家庭の収入で計算すると、食費は約13万円、日用品は2万3000円、教育費は5万円強です。どれもお金をかけすぎであることがわかりますが、できれば食費や日用品は理想的な金額よりも、もう1割2割、落としたほうがよいように思います。

そして、教育費は現状より非常に少ない金額が理想的とされますが、ここもどうしても必要な支出か否かを検討し、多少は下げる努力をしてみてもよいと思います。今は余裕資金が少ないですが、ご相談者さんのように収入が多いご家庭は、努力次第でお金を作り上げていくことができます。そのために、支出の見直しは不可欠です。

どうしても支出を減らせないもの、いろいろな費用に充てる資金作りのために我慢できるものなど、ご家族でよく話し合って自分たちなりの「理想的な支出」を作り上げていきましょう。

家族状況の変化に合わせ、お金の使い道を考えていこう

これから、ご相談者さんのご家庭はどんどんお金の流れが変わっていくでしょう。お子さんが全員独立された時、ご主人が定年された時、年金生活に入る時など、多くの節目があります。その時に、家計の支出状況もそれに合わせて変えていくことが、将来的な資金を作るという意味でも必要でしょう。生活費の削減も必要でしょうし、生命保険も必要な保障が変わってきます。

その時々に合わせていけるよう、情報収集をすることも必要です。ただ、自分の考えがいいかどうか迷われる方も多いようですので、その時の状況として、どのように変化させていけばいいのか、家計はどの程度を目標にするべきか、保険はどういう保障にすることが好ましいのかなど、FPのような第三者に相談できるとよいと思います。できれば、保険の専門という人よりも、中立な立場で、利益目的としないアドバイスをもらえる専門家にご相談されると、よりご自分たちのお金の使い方などを客観的に、よい方向へ考えていけると思いますよ。老後に向け、良い準備ができますよう願っております。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。本気で家計を変えたい人のための「貯まる家計養成プログラム」を提供しています。

(mirai talkのFP相談)



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