2019/02/20 18:30

交際費は投資?それとも浪費?支出は3つに分けて無駄をなくす

交際費は投資?それとも浪費?支出は3つに分けて無駄をなくす
交際費は投資?それとも浪費?支出は3つに分けて無駄をなくす

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回の相談者は、定年を6年後に控えた59歳の独身女性。交際費が月9万円以上かかり、家計は毎月7万円の赤字です。定年後は実家に帰り、母親と一緒に暮らしたいと言いますが、老後の蓄えを用意するためには、まず何から手をつけたらいいのでしょうか。マネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。


定年は65歳のため、働ける期間もわずかとなってきました。定年後は母のいる仙台で一緒に暮らしていく予定ですが、母からの相続などはあてにせず、私の資産だけで暮らしていくために家計をしっかり把握していきたいと思っています。家計簿は長年つけていましたが、今回家計の内訳を聞かれた際に一緒くたにしている項目が多かったことに気づき、いまいち何にいくら使っているかわかりませんでした。「家計の見える化」をするために、項目分けのポイントなどを教えてもえらますでしょうか? 

〈相談者プロフィール〉
・女性、59歳、未婚
・職業:会社員
・手取り世帯月収:28万円
・手取り世帯年間ボーナス:150万円

【資産状況】
・預貯金:650万円
・有価証券:35万円
・保険積立満期金:760万円(受取開始60歳)

【支出の内訳(35万円)】
・住居費:9.1万円(賃貸マンション)
・保険:3.8万円
・教養・教育費:0.35万円(書籍代)
・通信費:1.25万円(スマホ、Wi-Fi代など)
・食費:3.5万円(日用品含む)
・水道光熱費:1.3万円
・趣味・娯楽:1.9万円(月2~3回美術館など)
・衣服・美容:1.3万円
・健康・医療:1.2万円
・交際費:0.5万円
・交際費:9.3万円
(友人や母との外食費やプレゼント代、月2回の帰省代等) 
・不明金:1.5万円

FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkファイナンシャルプランナーの宮城です。定年までに老後資金の準備をしっかりとしておきたいということですね。

費目分けの前に…支出を3つに分ける

費目分けがきちんとできていなかったことが気になっているようですね。ですが、あまり気にする必要はありませんよ。

家計簿を数冊見比べてみるとわかりますが、費目は家計簿により様々な分け方をしています。私たちがお聞きしたのはその一例で、分け方がご相談者さんと異なっていただけです。例えば月極駐車場を借りている人の場合、車にとっては家賃だからと住居費に入れるという人もいれば、自動車関連費用に振り分ける人もいます。考え方により、分け方は様々。支出の把握をするための費目なので、今までのやり方がよければ、それを継続してよいと思います。

問題は、自分のやり方で支出の把握ができていないという点です。費目分けで混乱してしまうようであれば、弊社の横山光昭が勧めている「家計の三分法」を活用するとわかりやすいかもしれません。家計の三分法は支出を<消費・浪費・投資>の3つに分ける方法で、価値観の形成につなげるものです。無駄な支出も見つけやすくなります。それぞれの意味は以下になります。

・消費: 自分にとって生きるために欠かせない支出
・浪費: いわゆる無駄づかい、今をただ楽しくするだけの支出
・投資: 将来の自分へつなげる支出。生産性の高い支出

投資の中には、預貯金や投資、自己投資などが含まれます。理想的な割合は以下の通りです。

消費:浪費:投資= 70:5:25

この割合に近づくと理想的な家計になります。ここをクリアさせて、支出額を知りたい費目から徐々に費目別の記録を加えていってもよいでしょう。

家計の三分法を活用して、支出に優先順位をつける

今回お聞きした家計表を見ると、赤字の状況です。毎月7万円の赤字は大きいですね。定年退職までにもう少しお金を貯めるのなら、貯蓄額も毎月出せるようにならなくてはいけません。

食費などは節約しているように見えますが、ほかの費目でお金を使いすぎていれば貯まるはずはありません。何が必要な支出で、何が必要ではない支出かを見極められるようになりましょう。そのためには、先ほどの家計の三分法が有効です。

例えば今一番支出が大きな交際費。外食費やプレゼント、月2回の帰省費とありますが、すべて毎月必要なものでしょうか。この中の支出を3つの意味で分けてみましょう。友人との外食は、会うことで元気が出る、仕事につながる等なら「投資」でしょうし、惰性でなんとなくというなら「浪費」、互いの健康状態の確認などなら「消費」という考え方ができるかもしれません。帰省も、母親の健康確認や世話の意味なら「消費」でしょうし、ただ単に会いたくて行くなら「浪費」かもしれません。このようにひとつずつ考えてみるとよいと思います。

そうすると、「母親に親孝行することが一番大事」「仕事につながるような人と会うことを優先したい」など、お金を支払う上で大切にしたいポイントが見えてくると思います。そして、大切な部分にお金を使えるようにしたら、それ以外の支出はできるだけ少なくしていく。これが無理のない支出の下げ方です。それができてくると、徐々に貯蓄に回せるようになってくると思います。

母親と自分の介護も視野に入れた準備を

ご相談者さんはいったいいくら老後資金があるとよいでしょうか。働く単身の方の一般的な年金受給額の平均は約14万円といわれています。お母様との生活になると、支出がいくら必要になるのかが老後資金を決める手立てになってきます。

家賃と帰省費がかからなくなるので、今より15万円ほどは支出が減る可能性があります。ですが、どちらかが介護が必要になったり、病気になったりしたら、支出が増える可能性もあります。現状の支出から言うと、支出は20万円まで減るかもしれませんが、それ以上に増える可能性もあるということです。

例えば、年金受給額14万円から必要と思われる生活費20万円を引くと、6万円の赤字です。これを平均寿命近くの90歳まで補填すると考えると、生活費だけで1800万円が必要といえます。長生きすると、もっと必要です。そこに、医療介護費として別に500~1000万円みたほうがよいでしょう。お母様の介護費の負担もあるかもしれません。加えて住居のリフォームが必要になる可能性もあります。

いろいろ可能性で考えるとキリがないですよね。老後はお金をかけずに暮らせばよいとか、老後資金は最低限で十分だとか言われる一方で5000万円、1億円必要だといわれたり、何が本当かわからないように感じてしまいますが、実際のところはその方個人によって異なります。今回は退職金の金額は聞いておりませんが、貯められるのであれば、少しでも多く貯めることを意識して、退職までがんばってほしいと思います。

mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。本気で家計を変えたい人のための「貯まる家計養成プログラム」を提供しています。

(mirai talkのFP相談)

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